(7)女性皇族は「離婚」後、皇室に戻れる?
ありえない事態だと思うが、山下さんが解説する。
「われわれと同じように元女性皇族も離婚することはできますが、皇族に復帰することはできません。離婚後の名字は、結婚時のものをそのまま使用する場合は問題ありませんが、旧姓に戻す場合は、その旧姓がありませんので、どうなるんでしょうかね」
“実家”に戻ることはできるのだろうか。
「離婚後に皇居や赤坂御用地内に住むことはできません。家賃などさまざまな問題が生じますし、そもそも、宮内庁が皇室用財産として管理している土地、建物に一般の方は住んではいけないことになっています」(山下さん)
(8)国が支給する「一時金」の額と使い道
「1億3725万円だと思われます」と山下さん。
「皇室経済法で決まっていて、黒田清子さんの場合は満額の1億5250万円でした。
しかし、眞子内親王殿下は清子さんと違い天皇の孫の内親王なので、1割減の1億3725万円だと思われます」
使い道は自由だという。
「一時金をお渡しするのは、皇族だった方の品位を保持するためですが、使い道の規定はありません。
新居購入や生活費や普通の買い物に使われてもいいですし、貯金されても問題ありません。使い道はご本人に任されています」(山下さん)
民間人になるとはいえ、セキュリティーが不十分な住居には住めず、元皇族としての「品位」を保つためには決して高すぎる額ではなさそうだ。