“お兄さん”をやめるときの決断力
「9年という時間、子どもたちのために歌ってきたことで、これからも子どもたちのために歌っていきたいという思いが、はっきりしました。
今回の卒業というタイミングで“元気をもらいました”とか“(歌を聴いて)見失っていた自分を取り戻しました”というようなお便りをたくさんいただいたんです。これだけ多くの方に僕の歌が届いていたんだと、このことも改めて感じることができましたね。
横山だいすけという自分にしかできないものを、もう1度しっかりと考えながら、これからは歌だけじゃなくて、今回のような声優を含めた、いろいろな表現方法に挑戦しながら、ワクワクや元気、楽しさ、いろいろなものを届けられたらと思います」
お兄さん卒業後よりも、直前のほうが離れる寂しさを感じたそう。そして「頻繁に子どもたちに会えなくなっちゃったという大きい変化がひとつありましたね」と語った、だいすけお兄さん。自分の子どもや、家族をつくる夢がないのかを聞くと、
「家族をつくるのは自分の中にずっとあるテーマなので、これから希望をもって、焦らずに、ご縁の中で、なにか見つけることができたら幸せだなと思います。どういう女性……。あまり、こういう方がいいというものがなくて。フィーリングというか……。僕自身の今までの生き方が、直感的なほうなんです。
自分の本能的なものを信じて、重要な決断ほど、さくっと決めてしまい、“えっ! いいの?”って、よく言われる感じ。お兄さんをやめるときもそうでした。そんな決断をする僕を理解して、広い心で受け止めてくださる女性がいいなと思います。
本当に子どもが好きなので、相手の方とは、子育てでいろいろなことを共有していけたらいいなと思います。ちょっとしたことでも、いっしょに幸せに思えるような、そんなことができたらいいなと」
やっぱり、自分の子どもには歌のお兄さんやお姉さんになってほしいと思いますか?
「なんかそれはもう、本人たちに任せます。自分は、好きなことを頑張ることで、両親に応援してもらえたので、自分の子どもにも、生きていくなかで、興味のあるものや、好きなものができたときに、それを全力で応援してあげたいと思います」