■最近ニュースになった特殊詐欺
(1) 4月、東京・目黒区の70代女性が息子を名乗る男から「会社の書類が入ったカバンをなくした」と電話を受け、自宅を訪れた同僚を名乗る男に計1900万円を騙し取られた。さらに「まだ足りない。銀行だと1度に大金を下ろせないから金を買って」と言われ、計12キロ(5850万円相当)の金塊を購入、訪問したバイク便業者を名乗る男に手渡した。
(2) 大阪府警は4月、大阪市のマンション一室を家宅捜索し室内にいた男性6人(25~35歳)を詐欺未遂の疑いで逮捕。6人は「振り込め詐欺防止センターの職員」と名乗って大分県の70代女性宅に電話をかけ、「個人情報が載った名簿が出回らないようにする」と言い現金を搾取しようとした疑い。府警は携帯電話8台や約2万人分の名簿などを押収した。
(3) 佐賀県の女性宅に昨年8月ごろ、警察官を装った男から「東京五輪の入場券があなたの名前で買われている」「老人ホームの入居者名簿に名前が載っている」と電話が。「このままだと罪に問われるので、裁判所にお金を払う必要がある」などと告げられたため、女性は今年5月末まで、指定場所に宅配便で現金を送り、合計約6300円を騙し取られた。
※悪徳詐欺に打ち勝つ方法を今日と明日、6本の記事に分けて紹介します。