妻子ある9歳下のイケメン弁護士とのW不倫疑惑を報じられ、民進党を離党した山尾志桜里衆院議員(43=愛知7区)と連絡がとれない。
国会で7日夜、記者団を前に用意した文章を読み上げるだけという“異例の会見”を開き、「(相手の)倉持弁護士と男女の関係はありません」と疑惑を否定。「誤解を生じさせるような行動でさまざまな方々にご迷惑をおかけしました」として党を離れた。
政治評論家の有馬晴海氏は「無所属では山尾氏のよさは生かされない」と危惧する。
「元検事の山尾氏は追及型。しかし、国会で安倍政権を攻めようにも、無所属議員の質問時間はせいぜい2~3分だから追い詰めきれなくなります。不倫ではないと否定しているのに民進党はなぜ追い出したのか。山尾氏は後援会長に“私を信じてください”とまで言っている。永田町で“豊田真由子氏はもったいない”との声はありませんが、“山尾氏はもったいない”という声は数多く聞きます」(有馬氏)
記者会見で質問を受け付けなかったのはどうしてか。山尾氏をめぐっては「離婚協議中」とする一部報道もあり、こうした疑問と真偽を確かめるため質問書を送ったが、期日までに回答はなかった。
衆院議員は任期満了まであと1年3か月。
「10月22日の衆院3補選に合わせて早期解散を安倍首相にうながす動きがあり、臨時国会冒頭での解散もありうる」
と前出の有馬氏。
イメージを挽回する時間はほとんどないかもしれない。
対応する気ゼロの事務所
SPEEDのメンバーで自民党・今井絵理子参院議員(33=比例全国区)は、不倫相手とされる神戸市の橋本健元市議(37)が議員辞職。今井氏は離婚協議中という橋本氏への好意を認めながら「法律上は妻帯者なので“一線を越えてはいけない”と思い、(中略)今日までこの約束を守ってもらっています」などと略奪不倫を否定して以降、コソコソ逃げている。
今井氏をめぐっては、内閣改造で副大臣などに就任した議員10数人にビール券を贈った公職選挙法違反疑惑が浮上。この釈明もしていない。
政治とカネの問題に詳しい日本大学法学部の岩井奉信教授は「政治家ならば誰でも知っているイロハのイ」として次のように説明する。
「選挙区の有権者に贈り物をしてはいけないと公選法で決められています。買収行為とみなされるからです。今井氏は比例区なので全国の有権者が対象になる。国会議員も有権者です。悪質な場合は罰金50万円。今回は大きな金額ではないので司法当局は動かないでしょうが、問題視される行動です」(岩井教授)
前出の有馬氏は、「任期は残り5年。党公認を得るためには先輩・同僚議員のパーティーで司会を務めたり、選挙応援に走り回るなど汗をかくしかない。まだ実績は何もないので」と話す。
今井氏の事務所に電話すると、留守番を名乗る女性が「私に聞かれても困る。誰がいつ来るかはわかりません」と対応する気はゼロだった。
「ゲス不倫の宮崎謙介・元衆院議員は観念して記者会見し、情けない姿をさらして議員辞職した。逃げ続けるから“女の政治家はダメだ”と言われてしまう」(政治部記者)
有権者に対し、報道などを通して働きぶりを報告しなければいけないのにどうして逃げ回るのか。逃げたぶんだけ“賞味期限”は短くなる。