「肉、大好きなんだヨ~」
9月13日、『よじごじDays』(テレビ東京系)の生放送に出演した加藤茶は、番組内で出されたステーキをおいしそうに食べながら笑顔を見せた。その食欲は、年齢を感じさせない。
しかし、実はこの生放送前日まで、都内の救急病院に入院していたという。
「病院に来たのは9月6日のことでした。高熱を出して息も絶え絶えで、一緒にいた奥さんも心配そうに寄り添っていました。意識は朦朧としていましたが、手術はせずに酸素吸入などの措置がとられたようです。その後は最上階フロアの個室に入院することになったんです」(病院関係者)
今年3月に75歳になったカトちゃん。'05年に狭心症と診断されて以来、その体調が何度も心配されてきた。
薬の副作用で
「狭心症と診断された翌年には大動脈解離を患い、生死をさまよう10時間の大手術を行いました。'11年に45歳年下の綾菜さんと再婚しましたが、その後も収録で疲れた様子を見せたり、ロケで目の焦点が定まらない様子がオンエアされて話題になりましたね」(テレビ局関係者)
'15年には雑誌の対談で、大動脈解離の薬による副作用でパーキンソン症候群を患ったことを告白していた。
今回、彼が入院したことで考えられる病気に関して、社会医療法人 『大道会 森之宮病院』の心臓血管外科部長・加藤雅明氏が説明する。
「大動脈解離で大きな手術をされると、病院でさまざまな薬が出されます。その中のひとつである降圧剤という血圧を下げる薬の副作用でパーキンソン症候群を引き起こしてしまうことがあるんです。
症状が出てくると、食べ物を飲み込む機能である嚥下がうまくいかなくなり、誤嚥が起こりやすい。誤嚥は食べ物や唾液が誤って気管の中に入ることです。
普通、食べ物は食道に、空気は気管の中に入って、のど元で仕分けされるのですが、その仕分け作業がうまくいかなくなります。そうなると、誤嚥性肺炎を起こしやすくなり、熱が出ることがあります」