女性が苦手で人見知り。かつてそう見られていた芸人が2人、2019年の終盤になって相次いで結婚した。バカリズム(44)とオードリー若林正恭(41)である。そんな2人はこれまで、結婚や恋愛について何を語ってきたのだろうか。

 

 バカリズムと若林が『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「女の子苦手芸人」に出演したのは2012年4月。今から8年ほど前だ。同企画は話題を呼び、同年9月にはゴールデンタイムで第2弾が放送されるに至った。

 彼らは当初から言っていた。自分たちは女性が苦手だが、興味がないわけではない。なんなら人一倍、興味がある。だからこそ苦手なのだ、と。

 そんなねじれた自意識を抱える2人の番組内での発言には、今から文字面だけで振り返ると、女性への偏見や嫌悪感を含んでいるように見えるものもある。

 ただ、10秒ほど女性と至近距離で目を合わせるだけで顔面蒼白になるといったリアルな反応も相まって、彼らのねじれた自意識のプレゼンは自虐的な笑いになっていた。

 しかし、2019年終盤、バカリズムと若林はどちらも結婚に至る。

「女の子苦手芸人」のころのイメージからすると、それはなんだか意外にも思える。ただ、この間の彼らの発言を踏まえるならば、あるいは彼らの芸風を考慮するならば、結婚はとても自然な流れだった。