検察庁法改正案を政府、与党が5月18日、今国会での成立を見送った。
既に報道されているように、この法案に対してはツイッターで「#検察庁法改正案に抗議します」を付けた抗議の声が8日~11日のわずか4日間で900万ツイートを越え、その後もハッシュタグが「#週明けの強行採決に反対します」「#検察庁法改正案の強行採決に反対します」「#検察庁法改正案を廃案に」と変わりながらも途絶えることなく続く。また、多くの芸能/文化人らもツイートしていたことでテレビやラジオ、新聞、ネット記事などで大きく紹介され、反対世論が高まったとして成立見送りとなったといわれている。
会社員女性のツイートがトレンド入り
ツイッターをやっている人なら、多くの人がこのハッシュタグを見たり、また実際にツイートしたりもしただろう。私もそのひとりで、900万ツイートのワン・オブ・ゼムとしてツイートを重ねてきた。
そもそも「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグ・ツイートを最初にしたのは、会社員の女性・笛美さん。5月8日19時40分にその最初のツイートをしている。しかし私の目には最初それは入らず、このハッシュタグの存在に気づいたのは翌9日の夜。すでに3万件以上のツイートをされてトレンド入りしていたのを見て、自分もツイートをした。
しかし、ひとりの会社員の女性のツイートがトレンド入りするまでの1日、どうやってツイートが拡散されたのか、といろいろな人が疑問に感じているようだが、その理由を彼女自身がブログサイトの「note」にまとめていて合点がいった。
《最初はいつも仲良くさせてもらってるフェミニストの方々が投稿に反応してくださいました。フェミニスト界隈の人たちは、フェミニズムや政治について誰かが声をあげると応援してくれる空気があるんです。個人的にはフェミニストの人たちとその周辺の人たちに知ってもらえれば、それでいいかなと思っていました。法案が通ったら最悪だけど、やばくなったら誰かがオンラインデモしてくれるだろうし。》(https://note.com/fuemi/n/n56bdee1d8725)より
私もフェミニストの方々を数多くフォローしているが、笛美さんが書いている“空気”には同意する。