自らに課せられた苦難や自身の失敗を含めて、1度きりの人生を楽しむ漢・原田龍二(49)。過ちから1年がたった今は「すべての仕事に全力で取り組み、迷惑をかけた人たちに恩返しをしたい」と語る。
今回、原田と言葉を交わすのはタレントのさとう珠緒(47)だ。ぶりっ子キャラとして一世を風靡し、同性から批判を受けたこともある彼女は、今何を思うのか─。
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『女が嫌いな女』1位に選ばれたときの心境
原田 珠緒さん、お久しぶりです!
さとう お久しぶりです!
原田 ちゃんと腰を据えてお話しするのは初めてなので、楽しみにしていました。
さとう 私も楽しみでした。よろしくお願いします!
原田 今回の対談テーマは、反省なんです。発端は、昨年僕が起こした女性スキャンダルなんです。率直に、女性の視点でどう感じたのかお聞きしたいです。
さとう うーん、内容というよりも、最近は男女のプライベートを暴く報道が加速していることが気になりました。芸能人以外でも、不倫している人なんてゴマンといるじゃないですか。私たちだけまじめにしなきゃいけないのかな、なんて窮屈さを感じました。
原田 そうですね。芸能人はまじめにする必要はないけど、今回で周囲に迷惑をかけてはいけないな、と痛感しました。
さとう たしかにおっしゃるとおりですね。でも、新型コロナのクレームや自粛警察にも共通しているんですけど、いろいろなことに文句を言う人が増えてる気がするんです。誰かと何かを比べて卑屈になったり、重箱の隅をつついたりする人が減れば不幸な人も減ると思うんですけどね。
原田 それが理想ですよね。僕は、あの一件以降、世間の意見がまったく気にならなくなったんですよ。好感度にとらわれて自分を見失うよりも、目の前の仕事や日々の生活を一生懸命やる、今はそれだけですね。
さとう すごくわかります! でも、計算でうまくいっている人を見ると「うらやましい」って思っちゃう(笑)。
原田 計算がうまい人もいますよね。でも、その人が幸せかどうかは本人にしかわからない。人は人、自分は自分と割り切ってます。
さとう 原田さん、すごく達観してますね……。
原田 珠緒さんもすごいですよ! ぶりっ子のキャラクターで同性から攻撃されても、そのスタイルを貫いた。芯の強さを感じます。男から見たら“ぶりっ子”はすごく可愛いと思うし、ぶりっ子をやりたくてもできない人が妬んでいたんじゃないかな。
さとう 実は『「女が嫌いな女」』で1位に選ばれたときは、どこの誰が答えたアンケートなのか、まったくソースがわからないから、あまり気にならなかったんですよね。
原田 たしかに、日本人全員のアンケートだったら参考になるけど、違いますよね。
さとう そうそう。ただ、私は「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」とか「ガールズちゃんねる」といった掲示板サイトを見るのが以前から好きなんですけど。私がぶりっ子だとかなんだとかといった話題が盛り上がってたときも、見てましたね(笑)。