「天本さんはとてもおとなしく、紳士的な方でした。未成年の女性を無理やり襲うようには見えませんでしたが……」

 驚きを隠せない様子で容疑者を知る女性A子さんは語る。

容疑者は「フェチ」コンテンツを扱う会社の社長

 特定の身体の部位やものに執着を示す「フェチ」コンテンツを扱う会社「フェチケットジャパン」社長の天本涼太容疑者(29)は10月3日、SNSで出会った「心臓の音」に興味のある少女(17)を大阪府内のインターネットカフェに誘う。

 そこで、お互いの心臓の音(心音)をききあった際に少女の首を絞めて失神させるなど軽傷を負わせ、未成年者誘拐と傷害で7日、大阪府警に逮捕された。本人は容疑を認めている。

「容疑者はいわゆる『心臓フェチ』という性癖を持っていた。少女を未成年だと知りながらカフェに連れ込み、“首を圧迫すると快感が得られる”と言って首を絞めた。少女は“失神させられるほどの行為は容認していない”と話している」(捜査関係者)

 ネット上で、女性が窒息する様子や首を圧迫された際の心音を収録した動画を販売していた容疑者だが、一連の行為は同意のもと撮影していた。

 そもそも「心臓フェチ」とは何なのか。容疑者は自身のnote(ブログのようなもの)で、「心臓に対して尊さや性的興奮を覚える人」と定義する。

 容疑者と面識のある女性B子さんは、その偏愛ぶりについて説明されたことがある。

「彼は心臓に触れたいという思いで、死ぬまでに心臓外科医になりたいと語っていました。“自分の心臓を取り出して触れてみたいが、これは一生満たされることのない欲求だ”とも」

 自らも心臓フェチだという男性Cさんによると、

「(心音は)普段の生活で絶対にきくことができないので、興味を抱くのだと思います。首絞めによる心拍数の増加や相手の容姿で興奮は増し、“相手も生きているのだな~”と安心感が得られます」