《さんまさんからお声がけいただいて、とても光栄に思います。まさか、中学生の時に、声優のスクールに行ってたというお話を覚えていて下さると思っていなかったので嬉しかったです》
明石家さんまが企画・プロデュースを務めるアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(6月11日公開)に出演する、木村拓哉と工藤静香の長女・Cocomi。声優デビューに至った経緯を公式HP上で明らかにした。木村家と家族ぐるみの付き合いがあるさんまだけに、毎年恒例のSP番組『あんたの夢かなえたろか』とばかりに彼女の“夢”を叶えたのだろうかーー。
これまで数々のバラエティー番組やドラマなどを手掛け、プロデューサーとしても成功をおさめているさんま。そんな彼が次に挑戦するのが劇場アニメだ。
宮崎駿監督のジブリ映画はもちろんのこと、最近では新海誠監督の『君の名は。』、それこ歴代興行収入記録を塗り替えた映画『鬼滅の刃』など、今やアニメは子どもだけでなく大人も巻き込む大興行になっている。儲かるところに吉本興業あり。今度はアニメーション進出といったところか。
「さんまさんと吉本さんの本気度が見えますね」とは映画配給会社宣伝スタッフ。
「主演は声優経験も豊富な元妻の大竹しのぶさんで、『鬼滅』の主人公“竈門炭治郎”を演じた超人気声優の花江夏樹さんも出演します。さらに監督は『ドラえもん』シリーズなどの監督を務めた渡辺歩さん、キャラターデザインにジブリ映画でも活躍した小西賢一さん、そしてキングコング・西野亮廣さんの『えんとつ町のプペル』のアニメーション制作を担当した『STUDIO4°C』と、製作陣も豪華。
さらには吉本を退所した雨上がり決死隊の宮迫博之さんも“ちょい役”で出演させるそう。もう、話題になりそうなコンテンツなら何でもアリ、とばかりに詰め込んだ感が満載です(苦笑)」
その中でも“目玉”として引っ張り出されたのがCocomiというワケか。
声優だったらできそう
自身のインスタグラムでも漫画やアニメの話題を多くとりあげ、大ヒットした『鬼滅の刃』も盛んに推していた、自称・オタクのCocomi。1月にフルートのソリストとして『東京フィルハーモニー交響楽団』と共演したばかりの彼女が、今度はトントン拍子に声優デビュー。
芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は「当然、木村さんとさんまさんの仲があってこそのオファーでしょう」として続ける。
「さんまさんとしても失敗するわけにはいきませんし、それこそ木村さんに、“お前んトコのどうや!?”なんて調子で準備を進めていたのではないでしょうか。
“そこ(声優)にいったか”という驚きはありますが、たしかに正直な話、Koki,さんとは違ってさほど背の高くないCocomiさんはハイブランドのモデルにはきびしいのかな、とは思っていました。そこで、実際に演技をする俳優は難しくとも、声優としてならば、と静香さんも長女へのオファーを受けたのかもしれませんが……」
一方で、佐々木氏は「果たして彼女がどこまでやれるのか」と危惧する。
「以前、アニメプロデューサーの方にお話を聞いたことがあるのですが、昨今の声優ブームで女性希望者が殺到しているようです。声優のアイドルユニットも次々と誕生していますからね。ただ、オーディションをしていて“今の若い子たちはアニメ声が出せれば声優になれると思っている”と嘆いていました。
声優には声優としての演技力が必要とされるわけで、ただ感情を表現して台本を朗読するのではなく、実際にキャラクターと対面しているかのような芝居が必要なんだと。実は声だけだからこそ俳優以上に奥が深いのでしょう。Cocomiさんの演技に注目したいですね」