菅義偉首相の自民党総裁任期満了(9月末)まで、4月1日で半年を切った。現段階では「本命」の対抗馬が浮上していないなか、野田聖子幹事長代行は早々と、立候補に意欲を示した。それは3月下旬に放送されたテレビ番組での、次のような発言だ。
野田聖子議員が総裁選に意欲
「私が総裁選で推薦人を20人集め、全力で演説すれば、最短で今年の可能性はある」
これに対して、ツイッターでは、
「絶対に無理」
「総理の器じゃない。性別じゃなく、能力が足りない」
「野田総理誕生なら日本沈没」
などの投稿が相次ぎ、否定的な意見が圧倒的だった。
野田氏はこれまで、総裁選に3回出馬する意向を示したが、必要な推薦人を20人集められず、断念した。では仮に集めることができたとして、「最短で今年の可能性」が実現した場合、はたして「野田総理」は日本を率いていけるのか。
この疑問に対して核心を突いた言葉が、今年2月中旬、二階俊博幹事長の口から漏れた。幹事長室の主要メンバーらが集まって開かれた、二階氏の誕生日を祝う会合で、女性の首相誕生の可能性について、こんな発言をしている。
「男とか女とか、そんなことはあまり関係ない。ただ、女性の首相が誕生したときに、それを支える体制が女性議員の側に整っているかだ」
そばにいた野田氏にとっては図星だったのか、凍りついたという。推薦人を集める上で、党内の女性議員をまとめられない野田氏の実力を、見透かされたようだ。そもそも、日本で女性首相が誕生しない理由とは一体何だろうか。