《本番で思い描くレースができたら、金メダルは99%とれる。残りの1%をひっくり返されないように。正直、ライバルは自分自身だと思う》
“競泳界のエース”瀬戸大也選手が窮地に立たされた。6月3日の『競泳ジャパンオープン』での優勝後、東京五輪での「金メダル獲得」を豪語し、さらには《世界記録も視野に入れて練習したい》と語っていた瀬戸選手。ところが、出場した「400m個人メドレー」、そして「200mバタフライ」ともに決勝進出さえかなわなかったのだ。
冒頭の“ビッグマウス”がたたってか、ネット上で多くの批判に晒(さら)されているのだが、火に油を注いだのが7月26日のバタフライ予選後のコメントだった。
「いろいろ言われてめっちゃむかつきますけど……。戦っているのは自分だし、気にもしつつ、あまり気にしない所もあるので。そういうのも含めてパワーに変えていきたい」
この“むかつく”発言によって“炎上”はさらに燃え広がり、試合内容に関係のない、心ない個人への“誹謗中傷”ともとれる声も。さらには“あの騒動”を蒸し返されて……。
「昨年9月、元飛び込み選手の馬淵優佳さんという妻がいながら、CAとされる女性とのホテルでの不倫騒動です。この不貞行為によって、彼は所属先の全日空との契約を解除され、日本水泳連盟から活動停止処分(現在は解除)を受けました。
その一方で、テレビ出演が増えていった優佳さんへの風当たりも強く、彼女のインスタグラムにも“矛先”が向けられるようになったのです」(ネットニュース編集者)
誹謗中傷を自ら削除している
当然ながら、騒動以降は“当事者”である瀬戸選手のSNSにも過激なコメントが書き込まれていたのだが、ここに来てある変化が起きていた。
ツイッターに寄せられていた“誹謗中傷”リプライが次々と削除されているのだ。
「《このツイートは、ツイートの作成者により削除されました。》とあることから、瀬戸サイドが削除したのではなく、投稿者自らが削除したものと思われます。同様の“削除リプライ”がいくつもあることから、何らかの“外圧”があったと推測はできますが、どうやら彼のツイッターを“監視”をしているユーザーがいるようですね。
その“監視ユーザー”が投稿者らに対して《誹謗中傷です 保管します》とスクリーンショットを撮って警告しているみたいで、これに萎縮した彼らが自ら取り下げているのでしょう」(前出・ネットニュース編集者)
そのおかげか、批判的なコメントがなくなった瀬戸選手のツイッターは、応援リプライのみが残るスッキリしたものに。一方のインスタグラムには、現在も夫婦への批判が残っているが、「淘汰されるのは時間の問題かも」とはSNS事情に詳しいITライター。
「実は昨今の社会問題にもなっているSNSなどによる誹謗中傷への対策として、警視庁は五輪アスリートから被害届が出された場合には対応する方針をこの度示したのです。仮に瀬戸選手が自身のSNSに寄せられた誹謗中傷を訴えれば、逮捕もありえるということ。
ネットで誹謗中傷を繰り返すユーザーというのは、本当に相手が憎いからではなく、“標的”を探してはストレス解消やいたずら心でやっている人がほとんど。いざ、自分に“被害”が及ぶとなれば即、投稿やアカウント自体を削除するもので、瀬戸選手のツイッターでも同様の現象が起きているのでは?」
瀬戸選手に残されたレースは200m個人メドレーのみ。批判をシャットアウトして、今度こそ金メダルを獲得してほしい。