目次
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ー 紗理奈が語る『OLヴィジュアル』秘話
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ー 12歳の息子はイギリスに留学中
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ー CG技術の発達で“再ドラマ化”もOK

 

「また桜田門たちに会えて『嬉しい〜!』と思いました。あのドラマは私にとって本当に忘れられない経験で、今でもInstagramなどで桜田門の口癖の『がんばれ私、ファイトだ自分!』って、使ってしまうんですよ」

 こう語るのは、女優で歌手の鈴木紗理奈さん(44)。週刊女性で好評連載中の『OLヴィジュアル系外伝 アラフィフヴィジュアル系』(作・かなつ久美)を読んでの第一印象だ。

『OLヴィジュアル系』は、週刊女性で1999年に連載がスタート。

 素顔は超地味なものの、卓越したメイク技術で美人としてふるまう桜田門真恵を主人公に、桜田門の後輩で全身整形美女の目黒川さゆり、仕事一筋で美容には全く興味がなかった先輩の堀切美江子という、同じ会社に勤めるOL3人が、恋に仕事に全力投球。ついでにさまざまなトラブルもポジティブな性格とパワーで解決していく、笑いと感動に溢れたストーリーだ。

 また、当時はネガティブなイメージもあった美への努力をポジティブにとらえ、最新情報を提供する内容も話題となった。

 2000年には、鈴木さんが桜田門役でテレビドラマ化。好評を博し、翌年には第2シーズンも放送され、スペシャルドラマも2本制作された。

紗理奈が語る『OLヴィジュアル』秘話

 その後、週刊女性では『OLヴィジュアル系外伝』シリーズを定期的に掲載。今回の『アラフィフ〜』は、タイトルどおりアラフィフとなり、仕事や家庭環境などさまざまな変化を迎えた“元OL”3人組の日常を描いている。

 自身のSNSでも再三『OLヴィジュアル系』についての思い入れを語ってきた鈴木さんに、3人組との“再会”の感想と、あの頃の思い出などをうかがった。

「まずドラマのオファーが来たとき、初めての主演ということで気合が入りましたね。

 当時はとても忙しくて、私も当時のマネージャーもあんまり睡眠時間が取れない日々が続いていましたが、出演者さんたちも同世代が多くて現場がとっても楽しかったので、乗り切れた気がします。視聴率もよくて、各回の視聴率が現場に貼り出されていたりして、スタッフさんたちも活気がありましたね。

 ほぼ毎回“メイク前の地味な顔”という特殊メイクをしたのですが、これが仕上がるまでに1、2時間かかるんです。そのメイクをすると表情があまり動かせなくなって大変でした」

 しかし、このメイクの経験は、鈴木さんにとって“財産”ともなった。

「おもしろかったのが、その地味顔メイクをすると、心も見た目に影響されていくんですね。心も地味っぽくなるんです。その顔を見られたくないと、必死に隠したくなる。だからいいアドリブも出せました。メイクの力のすごさを知ることができましたし、演技が自分から湧いて出てくるといういい経験となりました