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ー ペッパーフードサービスを直撃すると

《悪徳福袋やろ》

《これはいらないな…》

《誰が買うねん》

 お得になるはずの福袋を販売して“炎上”しているのは、ステーキチェーン店の『いきなり!ステーキ』。

「1月1日から全国85店舗で福袋の販売を始めました。内容は3000円で300円の割引券が13枚、合計3900円分が購入できるというもの。900円分お得にはなるのですが、この割引券を使えるのは、購入した店舗限定で、ステーキやハンバーグなどの主商品1食につき1枚まで。しかも、有効期限が3月31日までと3か月しかないということで、SNSでは不満の声が多数挙がる事態になっています」(ネットニュース編集者)

ペッパーフードサービスを直撃すると

福袋の発売をお知らせする広告。使用条件の注意も書かれている(いきなりステーキ公式ホームページより)
福袋の発売をお知らせする広告。使用条件の注意も書かれている(いきなりステーキ公式ホームページより)

 購入して手に入るのは福袋というのには寂しい、封筒に入った13枚の割引券。3か月間で13枚を使いきるには、ひとりだと1週間に1回は行く必要があり、4人家族でも月に1回通って1枚余るという計算になる。

 昨年はオンラインでステーキやハンバーグが入った福袋を4種類販売していたが、なぜ、今年はこのような使用条件が限られた割引券を販売することになったのか。

 いきなりステーキを展開する株式会社ペッパーフードサービスに問い合わせたところ……。

「昨年、ECサイトでは福袋を販売しておりましたが、店舗で販売するのは今回が初めてです。今年はECサイトで福袋の販売はありませんが、店舗の販促とは別で行っているので、福袋をECサイトでの販売から店舗での販売に切り替えたというわけではありません」

 では、どのような経緯でこの福袋を売ることになったのか。

「今回はイオンモールさんからの依頼をいただきまして、福袋の販売に至りました。(※1月7日、この部分に関してペッパーフードサービスから、誤解を招く表現であったため、訂正したいとの連絡あり。実際は、イオンモールから各テナント宛に福袋を販売するかのアンケートがあり、希望したいきなりステーキ店舗がそれに対応する形で、ペッパーフードサービスが福袋を企画し、販売に至ったとのこと)

 なので、取り扱いは基本的にイオンモールに入っている店舗と希望した店舗のみとなっております。非取り扱い店で使用されるとその店舗の売り上げが立たないため、使用できるのは、購入した店舗のみとなりました」(ペッパーフードサービス、以下同)

 3月末までという使用期限については――

「メインはイオンモールでの店舗なので、フードコートなどに3人や4人の家族で行くという想定で今回の形になりました」

 来年以降も販売する予定はあるのか。

「いきなりステーキの店舗で福袋を販売したのは今回が初めてでしたので、お客様からご意見をいただいたことは改良いたしまして、より良いサービスにしていきたいと思います」

 開けてみるまでわからないが、通常期に購入するよりお買い得な商品が手に入るのが福袋。そもそも福袋ではなく、割引券や回数券と命名すれば、ここまで炎上しなかったのではなかろうか。