目次
Page 1
ー 女性ポートレートを主戦場とする写真家による性加害
Page 2
ー 藤里一郎の身勝手な言い分
Page 3
ー Bさんとの裁判では最後まで認めず ー 作品には魅力を感じていたものの裏切られたBさん
Page 4
ー 全裸になった藤里を問いただすと ー 「とにかく明るい安村のマネをした」
Page 5
ー 警察への被害届も受理されず

 

 映画監督、俳優、プロデューサー。2022年、日本のエンタメ業界で、さまざまな“立場”の者たちによる“性加害報道”が広く取り上げられた。

 そんな中、『週刊女性』は2022年4月にある写真家の性加害疑惑を報じた――。

※性的暴力に関する記述が含まれます。

女性ポートレートを主戦場とする写真家による性加害

 写真家の名前は、藤里一郎(ふじさと・いちろう)。女性ポートレートを主戦場としており、過去にはカメラ雑誌で女優・有村架純との連載企画が掲載されたことがあり、歌手・May J.のライブに同行した経験もある。

 そんな藤里から受けた被害を告発したのは、グラビアアイドルのAさん。2022年4月当時、彼女は被害内容をこう語った。

「数年前に藤里が主催する写真スクールの生徒さんからオファーがあって、それを機に藤里の写真展の仕事を紹介されました。最初に被害を受けたのは、2020年11月。撮影は関東近郊にある旅館で行われたのですが、現場は密室で、いるのは私と藤里の2人だけ。“素の部分が撮りたい”という理由で一緒に酒を飲まされ、ベロベロになるまで酔わされました……」(Aさん、以下同)

 酒を飲む前から撮影は続いていたというが、Aさんが酔い始めると様子が変わった。

「ヌードを含む撮影でもあったので、“脱いで”と言われて服を脱いだのですが……下着を外した途端、カメラを投げ捨てて抱きついてきて、胸をなめられました」

 密室で行われた蛮行は、これだけではない。

「浴室シーンの撮影では、なぜか藤里まで服を脱いで、同じ浴槽に入ってきたんです。“ダメです”と断っても“A、好き”とか言ってきて……本当に気持ち悪かった。最終的に挿入されることはなかったものの、私が拒んでいるのに避妊具なしで性交に及ぼうともしてきました」

 Aさんは、仕事上の立場もあり、拒絶の姿勢をはっきりと示すことができなかったという。その後も藤里の暴走は止まらず、ときには腕をつかまれて、指先を1本1本なめられ、またあるときには、なぜかパンツ姿になっていた藤里に上に乗られて、下着越しに下半身を押し付けられたこともあったと話す。