素顔は超地味なものの、卓越したメイク技術で美人としてふるまう桜田門真恵。桜田門の後輩で全身整形美女の目黒川さゆり、仕事一筋で美容には全く興味がなかった桜田門の先輩の堀切美江子という、同じ広告会社に勤めるOL3人が、恋に仕事に全力投球。それとともにさまざまなトラブルもポジティブな性格とパワーで解決していくーー。
『アラフィフヴィジュアル系』が電子書籍に！
そんな笑いと感動に溢れたストーリーで多くの人々に支持され、ベストセラーとなったのが漫画『OLヴィジュアル系』（作・かなつ久美）だ。
1999年に週刊女性誌上でスタート。たちまち話題となり、2000年にはテレビ朝日系でテレビドラマ化。好評を博し、翌年には第2シーズンも放送され、スペシャルドラマも2本制作された。
当時桜田門を演じたのが、女優で歌手の鈴木紗理奈さん（45）だ。鈴木さんはこの作品を「自分を変えた思い出の作品」だと、自身のSNSで再三語っている。
（※鈴木紗理奈「感動、胸アツ！」初主演ドラマ『OLヴィジュアル系』がアラフィフになって帰ってきた https://www.jprime.jp/articles/-/23538）
このたび、そんなOL3人組のその後を描いた『アラフィフヴィジュアル系』が電子書籍となり（上・下巻）、「桜田門たちにまた会えて嬉しい！」「こういう漫画が読みたかった！」という、桜田門たちの同世代を中心に感動の声が上がっている。
作品を読んだ鈴木さんも「また桜田門たちに会えた！」と喜びの声を寄せてくれた。
働いていた広告会社を辞め、結婚、出産、離婚など、それぞれが人生のさまざまなステージを歩んできた3人組。
喧嘩したり助け合ったりと、いつも騒がしいものの、現在はメイクで人々の悩みを解決するというセラピーメイクスタジオを共同経営中だ。
桜田門は憧れの上司・関口隆太郎と結婚。娘と息子に恵まれている。
娘の叶恵（かなえ・20）は、母である桜田門のメイク前の地味顔にそっくりながら、地下アイドルとして活動中だ。息子の夢人（ゆめと・17）は大学進学を控えた高校生で、夫の関口にそっくりな端正な顔立ちであるも、「おもしろくない男」としてモテない日々を送っている。
目黒川はシングルマザーで、整形前の自分にそっくりな娘・心夏がいる。
そんな目黒川には元夫の中谷との復縁話が持ち上がるが、大きな障害がまだ残っていてーー。
二人の間に生まれた心夏は美大生。描きためていた作品が縁で人生が大きく変わることに。
堀切はOL当時後輩だった杉田と結婚。会社が倒産したため主夫となった夫と、その間に生まれた5人の子どもたちを抱えて家計を支える身だ。
仕事の続け方、家族との関係、更年期における体調、老親との付き合い方など、アラフィフ世代にはこの年代ならではのダイナミックな変化が訪れるもの。
3人組も例外ではなく、さまざまな壁が直面する。
でも、どんなことが起きても、3人は相変わらず持ち前のパワーと友情で乗り越えていく。
クライマックスにいくにつれ、登場人物は力を合わせ、生き生きと動き出す。これぞ『OLヴィジュアル系』の真骨頂！
そして最後回では、彼女たちが追い求めてきた“美”に対するひとつの答えが示される。そう、どんなルックスでも、人は幸せになることができ、人に幸せを振りまくことができるのだ。
その感動と衝撃の顛末は、ぜひ作品を読んで確認してほしい。
『OLヴィジュアル系』に引き続いて、『アラフィフヴィジュアル系』の映像化にも期待したいもの！
（文／木原みぎわ）
