《陽だまりの老夫婦。なぜマスクをしているのだろう? 不思議の国・日本。 この後、横を通ったらご挨拶してくれたので会釈を返したが、誰なのかわからない。やはりマスクは不自然で変ですよね。感染症の専門医がいまだに恐怖を煽り続ける異常、5類移行にもたついた政府の責任は大きい。》(原文ママ)

 2月18日に自身のツイッターを更新、上記の文章を“画像”とともに投稿した『日本維新の会』所属の参議院議員・猪瀬直樹氏。是非が問われている「マスク着用の有無」について疑問を投げかけ、政府を追求した形だ。

 岸田文雄首相は2月10日、「今年卒業式を迎える子供さんたちは、この3年間ずっとマスクをつけて過ごしてこられた。ぜひ卒業式ではお互いの笑顔を見ながら参加してほしい」として、感染対策を講じた上での学校式典におけるマスク不要を表明。

 これに伴って厚生労働省HP上でも、原則不要とする屋外に加えて、医療機関の受診時や通勤ラッシュ、また症状を自覚する場合などを除いて、屋内でも《個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることになります。》と、マスク着用の有無を国民判断とする旨を掲載。

 猪瀬氏といえば2022年10月、参院予算委員会にて初質問をする際に「マスクを外してお話しさせていただきます」とノーマスクで登壇。議場から制された後も鼻出しマスク姿で約30分にわたって“脱マスク”を訴えていただけに、嬉々として冒頭のツイートを投稿したのだろうか。

「投稿には(2月20日16時時点で)約1000件のリツイート、3000件近くの引用ツイート、5800件のいいねがつくなどネット上で拡散されています。猪瀬さん自身も引用ツイートをしてくれたユーザーを片っ端からリツイートして返したりと、バズっていることを喜んでいるかのよう。

 脱マスク派からのユーザーからは共感、賛同する声が上がる一方で、“花粉症なのでは?”“各自の自由、判断は尊重されるべき”“国会議員が逆マスク警察とは”と、猪瀬氏が“不自然で変です”と言い切る主張にも批判が起きるなど賛否両論といったところ。

 世間もコロナ禍から脱して日常生活を取り戻そうとしている中だけに、国会議員としてマスク着用について提起、議論すること自体は問題ないでしょう。ですが、逆マスク警察よりも“問題あり”とされたのがツイートに添えられた画像の方で……」