目次
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ー シャンパンなど計31本の酒瓶を万引き
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ー キャバクラの黒服に工場の作業員…さまざまな職種を転々としたが
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ー 人目を避けて生きるように…

 

「転売目的の常習万引きで有罪判決を受け執行猶予中、性懲りもなく同じパターンで酒を万引きして捕まった。警察の取り調べに“酒を売って生活費にあてたかった”などと素直に認めている」(全国紙社会部記者)

 横浜市瀬谷区のスーパーからウイスキー7点(販売価格計3万5302円)を盗んだとして神奈川県警瀬谷署が6月28日、窃盗の疑いで逮捕した元プロ野球選手の職業不詳・小野仁容疑者(46)のことだ。

シャンパンなど計31本の酒瓶を万引き

 犯行があったのは5月8日午後4時15分ごろ。小野容疑者をめぐっては、秋田地裁が昨年5月16日、秋田市や千葉市のスーパーなどで2021年11月~22年1月にかけてシャンパンやウイスキー計31本(販売価格計約21万円)を万引きした窃盗罪について懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役3年)の有罪判決を言い渡している。

 猶予期間としては最長の5年になったのは身勝手な理由で万引きを繰り返したから。期間中、軽微な交通違反などを除き法に触れず過ごせば刑務所に入らなくて済むが、判決確定後1年もたたず犯行を繰り返した。

「昨年の事件では、警察が家宅捜索で高級シャンパン『モエ・エ・シャンドン』や高価なウイスキー、日本酒など約400本を押収している。検察側は論告で“常習性があり転売目的の犯行に酌量の余地はない”と断じ、裁判官も判決で“窃盗をなりわいとし、金は競馬につぎ込んでいる”と非難した。しかし、反省して被害店舗に弁償した点などが考慮され、社会で更生する猶予刑にとどまった。これをあっさりと裏切った事実は重く、猶予は取り消される可能性が高い」

 と前出・記者は言う。

 関係者によると、今回の犯行時、私服警備員に呼び止められた小野容疑者はまず逃げている。近くにいた男性と警備員によって取り押さえられると、隙をみて再び逃走して振り切った。

 防犯カメラの映像などから逮捕に至ったが、こんな悪あがきで元プロアスリートの身体能力を発揮してどうするのか。警察は余罪を含め詳しい経緯を調べているという。