吉沢亮と宮崎あおいが主演を務め、11月16日から配信が始まるNetflixドラマ『クレイジークルーズ』に永山絢斗が出演する。
兄・瑛太は絶好調!
『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)の脚本家・坂本裕二と監督・瀧悠輔が手掛ける、エッジの効いたミステリーコメディで“見ごたえがすごそう”とSNSはワクワク。
薬物所持で懲役6か月の有罪判決を受けたこともあり、作品を楽しみにするファンたちは、“永山絢斗”の名前を見つけてザワついたものの、予定通りに配信されそうで一安心。一方で、“瑛太”から“永山瑛太”に改名した兄は、“絶好調”のよう。
10月10日から始まるラブコメドラマ『時をかけるな、恋人たち』(関西テレビ)では、共演の吉岡りほと時空を超え、公開中の映画『ミステリと言う勿れ』にも、ドラマから引き続き出演し、謎にまみれる。
そして今、あらゆる場所に“瑛太”が溢れているみたいで……。
マクドナルドやドン・キホーテのCMに出演している瑛太の広告は実際の店舗もジャックし、自ら写真をアップしているSNSには、瑛太節全開のシュールさがあふれる。
広告もSNSも、面白くてほっこりさせてくれるはずなのに“狂気的”“なんか怖い”という感想も見られる。一体なぜだろう――?
瑛太が演じるのはいつも、掴みどころのない役ばかり。
6月に公開され、“怪物だーれだ”という言葉が繰り返される意味深なCMで話題となった映画『怪物』では、生徒に体罰を与えたと疑われる学校教師・保利を演じるも、本当は濡れ衣を着せられていただけだった。
ストーリーを別の視点から何度も観ることができるこの作品では、前半のサイコパスチックな“保利”と後半の対比に驚いた。
9月に放送された『あなたがしてくれなくても』(TBS系)では、奈緒が演じる、セックスレスに悩む妻の夫役として、本音が見えず、話し合いも、のらりくらりと交わしてしまう喫茶店の店長を演じた。
作品で彼を見ると“瑛太だ!”と安心する一方で、何を考えているのか理解できない。たとえそれが、恋愛モノだとしても、激しい演技をしているわけではなくてもゾっとする。
私たちはいつも、繊細で巧い瑛太の演技に翻弄されていて、作品外でも瑛太の中に裏を探して“怖さ”を感じてしまう。
瑛太を見たときの正体不明の不安は、誰にもまねできない、唯一無二の魅力なのだ。