人気年越し番組だった『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の『絶対に笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)の放送が3年連続で見送られた。いろいろな理由があるのだろうが、2006年から15年間も大みそかの定番となっていただけに、ファンとしてはなんとも残念なところだ。一方で'00年~'05年に放送された、さまざまな取り組みの裏側と人間模様を追ったドキュメンタリー番組『プロジェクトX』(NHK)の18年ぶりの復活が決まるなど、かつての人気番組が改めて放送されるケースもある。
そこで編集部では2週にわたって“復活してほしい番組”について、全国30代~60代の男女1000人にアンケートを実施。今週は「バラエティー番組」と「クイズ番組」について意見を聞いた。
長らく土曜夜8時の王者として君臨し、日本中が見た番組
「復活してほしいバラエティー番組」堂々の1位は、136票と他を圧倒したザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』(TBS系)だ。コメントには、
「大人にも子どもにも大人気だった」(大阪府 女性57歳)
「歌ありコントありで、楽しかった」(東京都 男性43歳)
当時の記憶が今なお鮮明で、
「土曜の8時は必ず見ていた」(埼玉県 女性50歳)
という意見にうなずく方も多いことだろう。この結果に、
「日本のバラエティー史上で最高となる視聴率50・5%を叩き出した番組なので当然の結果でしょう」
と話すのはテレビ番組に詳しいライターの成田全さん。
「1969年から放送が始まり、長らく土曜夜8時の王者として君臨し、日本中が見ていたといっても過言ではない高視聴率を誇った“お化け番組”で、しかも毎週公開生放送という今ではちょっと考えられない番組です。
当時は“ワースト番組”や“子どもに見せたくない番組”とPTAなどが目の敵にしていましたが、見ていないと翌週の学校で話題についていけないほどの人気でした」(成田さん、以下同)
前半はドリフ5人による大がかりなセットを使ったコント、ゲスト歌手が歌うコーナーや早口言葉で一世を風靡した『少年少女合唱団』があり、後半はミニコントや体操、大縄跳びなどが行われた。
「年間4億円もかけてセットを作っていたそうですが、あまりにお金をかけすぎたセットの後は机などで済む『ドリフの国語算数理科社会』などをやって予算をやりくりしていたそうです。
後半はさまざまなコントが流行りましたが、加藤茶さんと志村けんさんがヒゲ姿で踊りながら大道芸をするヒゲダンスや、桜田淳子さんがダメな新妻をコミカルに演じて“淳子幸せ!”と夫役の志村さんをのけぞらせたり、西部劇風セットで仲本工事さんと志村さんによる、今では定番の“最初はグー”で始まる『ジャンケン決闘』などがありました」