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ー 優陽の育児ストレスがたまっていた
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ー 会社の事務職の女性に手を出した

 2022年6月、当時2歳の女児・優陽ちゃんが自宅で熱中症で死亡するという事件が起きた。女児は粘着テープで縛られベビーサークル内に閉じ込められていて……。

 保護責任者遺棄致死と逮捕監禁の罪に問われていた桃田貴徳被告(52)の裁判員裁判で、大阪地裁堺支部は13日、桃田被告に対して懲役6年(求刑懲役7年)を言い渡した。「テーマパークを楽しみたい」という身勝手極まりない理由で、女児を縛りつけ、尊い命が奪われたのだ。裁判長は「日常的な虐待行為の中での犯行」とも述べた。

 なぜこのような悲惨な事件は起きたのか。『週刊女性PRIME』は被告の素顔に迫っていた。

(以下は、2022年7月8日に配信した記事の再掲載です)

◆   ◆   ◆

「ふたりの容疑者と五男の3人が駐車場の黒いワンボックスカーに一緒に乗り込む姿をよく見かけました。ええ、とても仲のよい家族に見えましたけど……」

 同じ団地に住む住民は口ごもったーー。

 大阪府警は6月30日、同府富田林市の無職・小野真由美容疑者(46)と内縁の夫で会社役員・桃田貴徳容疑者(50)を保護責任者遺棄の疑いで逮捕した。

「2人は4LDKで家賃月7万円の団地で、3人の子どもと同居していました。5歳の五男は両容疑者の子、四男(15)は小野容疑者の前夫との子、そして今回亡くなった優陽ちゃん(2)です。この女児は小野容疑者の三男(20)の長女。三男が妻(19)に暴力を振るったため、親元を離れて祖母の小野容疑者が引き取って育てていた」(地元紙社会部記者、以下同)

 両容疑者と五男の3人は29日、ユニバーサルスタジオジャパン(以下、USJ)に朝5時ごろから出かけたと供述。その間、優陽ちゃんを11時間も部屋に放置し、死亡させたというのだ。

「四男が学校から午後4時ごろ帰宅すると、優陽ちゃんが血を吐いて倒れていた。四男はすぐに容疑者らに電話すると、“水をかけて”と指示された。だが、優陽ちゃんの反応がなかったため119番通報。病院に搬送されるも、時すでに遅かった。死因は脱水症状による熱中症死でした」

 当日は気温34・5度。四男や両容疑者の証言では、クーラーは28度に設定していて、扇風機を回し、窓を開けていたというが……。

「優陽ちゃんはなぜかベビーサークルの中に閉じ込められていました。縦91センチ、横124センチ、柵の高さは88センチというもので、自力では出られない。その中は風通しが悪い上に、飲料水や食料はサークル内にはなかった」

優陽の育児ストレスがたまっていた

 警察の取り調べに対して、両容疑者は容疑を認めている。さらに桃田容疑者は、

「これまでにも何度か1人にして外出したことがあった。優陽の育児ストレスがたまっていた」

 とも供述。過去にも、祖母の小野容疑者は、優陽ちゃんを預かって間もないころ、入浴時に溺れさせ、一時、心肺停止状態にさせたことがあった。児童相談所がこの事故をネグレクト(育児拒否)と認定したことも。

 小野容疑者は、大阪府の出身。20歳前後で前夫と結婚するも離婚。容疑者はシングルマザーとして4人の子どもを育てた。

 一方、桃田容疑者は同府和泉市の出身。実家は大阪府でも有名な鶏卵業者だ。