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ー 虫が生存できる環境ではない

 

《大手食品ウジ虫混入謝罪なし》

そう書かれたハッシュタグ付き動画SNSに投稿されて大騒ぎになっている。

 3月20日、大手加工食品メーカー『はごろもフーズ』のパウチ式『シーチキン』だとわかる製品に、生きている虫らしきモノが混入していたと指摘する動画がネット上で拡散されたのだ。

「フライパンの中で、ニンジンなどの野菜に混ぜて調理したツナから、わずかに動く小さくて白い虫を菜箸で取り出していました。その動画SNSで見た人たちから“シーチキン食べられなくなりそう”といった不安の声が多く書き込まれました。『シーチキン』は、以前も似たような事件がありましたからね」(ワイドショースタッフ、以下同)

『はごろもフーズ』の『シーチキン』は、2016年にも“虫の混入”が報道されている。

「『シーチキン』の缶詰の中から昆虫が発見されて、それを購入した消費者に謝罪をする事態になりました。その後、『はごろもフーズ』は缶詰を製造した下請け工場を提訴。ブランドイメージを傷つけたとして、多額の損害賠償が工場に命じられました

『シーチキン』といえば、発売から65年以上のロングセラー商品。ツナ缶のパイオニアであり、今も売れ続けており、信頼性は十分と言える。

 前述の動画を見た人からは、こんな指摘もされている。

ツナではなく、一緒に調理していた野菜に虫が付着していたのではないか、という声もあります。真空パウチに生きた虫が混入しているとは思えない、というのです」

虫が生存できる環境ではない

《大手食品ウジ虫混入謝罪なし》のハッシュタグをつけてSNS拡散させたXユーザーのポスト
《大手食品ウジ虫混入謝罪なし》のハッシュタグをつけてSNS拡散させたXユーザーのポスト

 この動画について、週刊女性PRIMEが『はごろもフーズ』に聞いてみると、

「今回のSNSの投稿については、当社でも確認しています」

 とのこと。一連の出来事は把握しているとしたうえで、動画には不可解な点があるという。

一般的に、レトルトパウチ製品や缶詰は、容器を密封した後に、高温高圧で殺菌しています。万が一、密封前に虫などが混入しても、生存できる環境ではありません。

 なので、動画の整合性も含めて、現在調査中です」

 つまり、生きた虫の混入疑惑は、あり得ないとキッパリ否定した。では、どうして、このような動画が出回ってしまったのか、疑問は深まるばかり。安心してシーチキンを食べられる日を待ちたい。