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ー ドクターからは“放っておいても大丈夫”と毎回言われいた
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ー 妻の手料理で支えられている

 2018年に大腸がんと診断され手術を行っているものの、その後は投薬治療などもなく健康そのものだという村上弘明さん。転移もなく寛解したのは“超初期”ステージ0で見つけられたことが大きい。発見できたのは妻のおかげと村上さんは振り返る―。

ドクターからは“放っておいても大丈夫”と毎回言われいた

 50代に入って以来、元モデルで妻の都さんからのすすめで年に1回受けていた人間ドック。そこでの内視鏡検査で、大腸内にポリープがあると指摘されたことが何度かあった。

とはいえ悪性ではなく、ドクターからは“放っておいても大丈夫”と毎回言われ、その場でポリープの切除をしてもらいました

 検査は年に1回が2年に1回になり、それが3年に1回に。そんな村上さんに“待った”をかけたのが、都さんだった。

ウチのカミさんから“(内視鏡検査を)しばらく受けてないでしょう? そろそろ受けたほうがいい”と言われて。それで久々に受けたのが、2018年の1月か2月のことでした

 ちょうどそのころは俳優業の仕事が立て込んでいた時期。妻からのすすめがなければ、おそらく内視鏡検査までは受けなかった。

 気乗りせず受けた検査ではあったが、村上さんは医師からショッキングな言葉を聞く。切除したポリープの先端にがん化の疑いがあり、将来、本格的ながんになる可能性ありと言われたのだ。

 ポリープの切除は内視鏡でもできるが、がん化したポリープは下手に切除すると、腹腔内でがんが飛び散る可能性もあるという。

 医師から提案された治療法は腹腔鏡による手術。腹部に小さな穴を開け、ハサミのついた腹腔鏡を差し入れて患部を切除するので、周辺にがんが散るリスクを避けられるという。

 がんの可能性のある患部の前後10センチずつ、計20センチほどを切り取るという手術。仕事の調整をして実際に受けることができたのは、3か月後のことだったという。

全身麻酔の手術でしたから、麻酔を受けたらもうコロッと意識がない状態に。4時間後に目覚めたとき感じたのは、意外にも“久々にぐっすり眠れた”という満足感でしたね(笑)。呼吸のための管が入れられていたので息がスムーズにでき、ぐっすりと眠れたんです。実は“睡眠時無呼吸症候群”なので、こんなに爽やかな目覚めは久しくなかったと

 幸運なことに、切除後の検査でがんは粘膜内(上皮細胞内)にとどまった超初期のステージ0。あのとき、都さんからの内視鏡検査のすすめがあったからこそと、感謝の思いで振り返る。

日課としているスロージョグ。「夜は眠れる、食欲も増しますよ」
日課としているスロージョグ。「夜は眠れる、食欲も増しますよ」

 以来、村上さんは、以前にも増して健康には気を使うようになった。

運動はほぼ毎日。家の周囲はアップダウンが多いので、上り坂を軽く走り、平面では歩いて最後の上り坂でダッシュを2回。それを嵐の日以外、1時間ぐらい行っています

 もちろん、人間ドックも内視鏡検査も定期受診中。健康そのものの村上さんだが、唯一の例外は花粉症に悩まされていることだという。

僕は田舎育ちで花粉症はなかったんです。田舎って家畜が近くにいますから、免疫が鍛えられて花粉症にはならない。それがなぜなったかというと、『柳生十兵衛七番勝負(2005年)』が原因