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ー “チーム大谷”解散危機
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ー 「私がやるしかない」

 

 元通訳の水原一平容疑者によって、1600万ドル(約24億5000万円)以上を口座から盗まれ、違法スポーツ賭博の胴元へと不正送金された大谷翔平

「水原容疑者は、2021年から違法なスポーツ賭博にのめり込み、約1万9000回もの賭博を行っていました。賭博の負けによる借金は約4100万ドル(約61億5000万円)。水原容疑者が大谷選手の口座から送金をしていたのは、2021年11月から2024年1月で、水原容疑者もサポートして開設した口座を利用していたのです。水原容疑者は、その口座の連絡先を自身の電話番号などに変更。送金の際には、大谷選手を装って銀行に電話したこともあったといいます」(スポーツ紙記者、以下同)

“チーム大谷”解散危機

 立場を利用して悪事に手を染めた水原容疑者。司法はどのような判断を下すのか。

「水原容疑者は、日本時間4月12日銀行詐欺容疑で訴追され、翌日にロサンゼルスの連邦地裁に出廷。2万5000ドル(約380万円)の保釈金を納付、大谷選手との接触禁止やパスポート返納、ギャンブル禁止などの条件で保釈されました。次回は日本時間5月10日に罪状認否が行われる予定となっています。銀行詐欺罪は最高で禁固30年ですが、司法取引で刑が軽くなる可能性はあります

 大谷自身の潔白は証明され、野球に専念できるように。だが、周囲の人物を巡ってはまだ物議を醸している。水原容疑者とは別の“側近”を糾弾する意見も出ており、“チーム大谷”は解散危機を迎えているようだ。

「批判の対象になっているのは、大谷の代理人を務めているネズ・バレロ氏です。『ロサンゼルス・タイムズ』は、バレロ氏が大谷の口座をチェックできておらず、水原容疑者に不正送金を許してしまったことに対して、“代理人と危機管理担当広報をクビにして、チームを完全に入れ替えるべき”と主張しています」(在米ジャーナリスト、以下同)

 この騒動をいち早く報じたアメリカのスポーツ専門テレビ局『ESPN』の記者、ジェフ・パッサン氏もバレロ氏に厳しい指摘をしている。

2022年10月ごろに会計士と大谷選手の面会を水原容疑者が、“大谷は病気”と嘘をついて、面会をさせず、バレロ氏が口座について確認した際も“大谷が嫌がっている”という水原容疑者による虚偽の説明を大谷選手に直接確認することなく、信用してしまいました。パッサン氏は“コミュニケーションの欠如が罰を与えた”と指摘。“会計士や代理人らの明らかなミス”と批判していました

 厳しい目が向けられているバレロ氏。どこまで責任はあるのだろうか。現地で取材するスポーツライターの梅田香子さんに聞いた。