当たり前の話だが、テレビ番組には、放送スケジュールというものが存在している。
放送日は原則としてよほどの理由がない限りは厳守となっているわけだが、例外が目立つ番組もある。
それがTBSが2023年10月23日から放送スタートしたバラエティー番組『ジョンソン』だ。
『ジョンソン』3週連続で休み
かつて同局が放送していた人気番組『リンカーン』の後継番組であり、「かまいたち」、「見取り図」、「ニューヨーク」、「モグライダー」といった面々がMCを務めている。
今勢いのあるお笑い芸人をメインに置くだけあって番組の注目度は高いが、その放送は初回から前途多難であった。
物議を醸した初回放送では、「ジャングルポケット」太田が、「エルフ」のはるの身体を持ち上げて体重を予想するという流れがあった。しかし、その身体を持ち上げる動作がセクハラやパワハラなのではないかとBPOも絡む事態に発展。
以降もサッカーの試合を放送するために短縮放送となったり、特に理由は明かされないものの10分程度短縮放送される回が2度あるなど、スケジュール通りの放送が難しい印象を視聴者に与えてしまっている。
現時点で最後の放送となるのが、4月22日の2時間スペシャル。
静岡と山梨、それぞれ富士山にゆかりの深い町の人たちで巨大綱引き合戦をするという、『リンカーン』でも見られた巨大モノ企画の亜流のような放送内容であった。
しばしば放送が休止され、ファンをやきもきさせている『ジョンソン』。
やや多く感じられる“放送がされず、しかも特にアナウンスもない”という事態について、考えられる原因をある芸能記者はこう推測する。
「ひとつには『リンカーン』を現代にやろうとしたことが考えられます。『リンカーン』放送当時には許されていた表現や、食べ物を無駄にしていると思われかねない企画が、現代ではそのまま使うことはできない。
そこで少し捻って新しい企画を生み出しているのが『ジョンソン』です。
22日放送の巨大綱引き合戦もその一例ですが、他にも新しい企画に色々と挑戦しています。ただ、どうしても『リンカーン』と比べるとマイルドな企画になってしまいがちです。
その上、予算も現在放送されているその他の番組よりもかかっているのは丸わかりなので、企画を生み出す苦しみ、実行する苦しみというダブルパンチで、スタッフも大変苦労しているのではないでしょうか」