目次
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ー 眼窩が下がると視神経を圧迫する
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ー 「血圧が低いから大丈夫」は間違い
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ー 緑内障の不安を遠ざける!今からできる眼圧リセット

 緑内障とは、目の中の圧力(眼圧)が高くなることで視神経が圧迫され、視力が低下したり、見えない部分ができる疾患だ。厚生労働省によると40歳以上の20人に1人、60歳以上の10人に1人が緑内障を発症していることが明らかになっている。

 視神経が圧迫されると、視野がだんだん狭くなり、治療をせずに緑内障が進行していくとやがて失明に至る怖い病気でもある。

 早期発見や予防意識が大切だが、眼圧が正常よりやや高い程度であれば、「経過観察」と言われたり、眼圧を下げる点眼薬を処方されるのが一般的だ。とはいえ、失明のリスクがある病気なので、「眼圧を下げたい」と悩んでいる人も多いはず。

 これまで眼圧を下げるための予防法はなかったが、画期的なメソッドとして話題になったのが「眼圧リセット」だ。考案したのは元祖ゴッドハンドとして知られる骨格矯正士・清水ろっかんさん。

 2021年に出版した『眼圧リセット』(飛鳥新社)がベストセラーとなり、ブラッシュアップされた第2弾の本『眼圧リセットで緑内障を遠ざける方法を1冊にまとめました。』が6月に出版された。

眼窩が下がると視神経を圧迫する

 そのメソッドは眼科医も「眼圧を下げることが期待できる唯一のセルフケア」と太鼓判を押しており、体験者の声も多数収録されている。

 清水さんが眼圧リセットを考案したのは偶然の産物だったという。

もともと小顔矯正など美容面での施術を多く行ってきたのですが、その際に『目がスッキリした』『視界がよくなった』『視力が上がった』といった声をたくさんもらったので、目の骨と目の不調の関係を研究するようになったのです」と清水さんは言う。

 そのときに気づいたのが、頭蓋骨のゆがみが目の機能に悪影響を与えているということだった。

加齢などで目のまわりの筋肉がゆるむと、頭蓋骨の一部である眼窩(がんか…眼球がおさまっている骨のくぼみ)が下がります。そうして眼窩が狭まると、目がくぼんだり、目が小さくなるのです。これらを治すために眼窩を広げることが、眼圧の調整につながっていることに気づいたのです

 さらに研究を深めるため、眼科専門医や放射線専門医にも詳しく話を聞いて、頭蓋骨のゆがみを修正するという観点から、眼圧を下げるメソッド「眼圧リセット」を編み出したという。

眼窩が狭まると、視神経が圧迫されるので眼圧が上がり、緑内障を発症するリスクも高まります。

 また、目のまわりの血管が圧迫されてうっ血し、血流が悪くなって、くまができたり、視力が下がる、視野が狭まる、ピントが合わせづらくなるといった、見る力の低下にもつながるのです