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おとお・たくま。’76年3月21日生まれ。北海道旭川市出身。北海学園大学在学中に演劇研究会に所属し演劇ユニットTEAM NACSを結成

 大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK総合)で品川弥二郎役を演じる音尾琢真。大泉洋らが所属するTEAM NACSのメンバーとしても活躍している。

 20年前はまだ『TEAM NACS』結成前の、演劇研究会の先輩・後輩という間柄。北海道ローカルのお化け番組『水曜どうでしょう』(HTB)から一気に全国区に躍り出たのは大泉洋。そして、HTBのマスコット“onちゃん”の着ぐるみの中の人だった安田顕までもが、連ドラの常連入りをした。

――先に2人が売れて、焦った?

「確かにね(笑い)。正直、常に焦っています。2人に続かなきゃ、続かなきゃと。まず『水曜どうでしょう』に2人は出ていて、僕は出ていない。そこから始まっているんですよ。念願かなって、’05年から東京で俳優業をちゃんとやれるという段階になっても、(NACSとしては)大泉、そして安田っていうメンバーもいて。なかなか自分はそこで特別な存在になれないという思いは、ずーっとありました」

――“なんでアイツだったのか?”という思いは?

「もちろんありました。異常に強運。そう思いつつも、でもね、すごい努力をしているのを、僕はまた知っているんですよ。大泉は無茶で破天荒な一面はありますが、でも、何よりも、自分の身の丈を見ながら、仕事をする賢い人なんですよ。安田さんにしても、たくさん努力をして切り開いていった。“クソ、憎たらしいっ”と思ったことはありますが(笑い)、まあ、なるほどなぁという感じです。そういう意味では、僕の努力が足りなかったんです」