マッサン 堀井
美青ちゃんは現場であまりしゃべらないんだけど、大好きだと聞いた『名探偵コナン』の話を振ったら、めっちゃ食いついてきました(笑い) 撮影/伊藤和幸


「一馬を演じることができ、親父が、熊虎が風間(杜夫)さんで本当によかったと思います」

 『マッサン』の中での家族を、こう振り返った堀井。撮影に参加したはじめは、あまり話しかけられることもなかった、と明かしながら"親父"と打ち解けた夜のことを話し始めた。

「クリスマスの夜、風間さん、(小池)栄子さん、玉山さん、八嶋さんたちと初めて飲みに行ったんです。そのときに"一馬な、俺はおまえのことが好きだ"って風間さんが言ってくれて。すごくうれしかったですよ」

 でも、お酒が進むにつれ盛り上がってくると……。

「風間さんが僕に突然"お前は来年消える"って(笑い)。驚きましたよ。でもそのあと"俺がこう言ったヤツは、ブレイクするんだよ"って言ってくれて。それを横で聞いていた八嶋さんは"お前ばかりずるい。俺も言われたかった"って(笑い)」

 真摯に作品に向き合ったからそう言ってくれたのかな、と笑う彼。『マッサン』では今週が彼の見せ場になるのだが、

「本当に難しかった。昔の人の価値観がわからないし……。戦争に行くことが"よし、やってやる"だったかもしれないけど、僕は家族やエマを含めたマッサンたちと、離れたくないと思っていたから。ましてや、帰ってこれないかもしれないし。いろいろな感情が入り交じっていますね。撮影中、一馬という役に本当に同調しました。そういったところをぜひ見てほしいと思います」