3人の男性から金銭をだまし取り、その内容をマニュアルとして販売し利益を得ていた「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告。最高裁への上告が棄却され、懲役8年6か月、罰金800万円の実刑判決が確定した。
事件の概要を一般社会部紙記者が振り返る。
「りりちゃんは男性たちに恋愛感情を抱かせ、約1億5500万円あまりをだまし取ったほか、その“手法”をマニュアル化して販売していました。稼ぎはホストクラブなどで散財していたようです。マニュアルではターゲットを“おぢ”と呼び、タイプ別に分類。もっとも狙うべきは、見返りを求めずお金をくれる“ギバーおぢ”です。細かいキャラクター設定の作り方まで記されていました。このマニュアルを参照して金をだまし取った別の逮捕者も出ています」
《性犯罪や危険運転より重いって》
渡辺被告は『りりちゃんはごくちゅうです』と題した獄中日記を執筆。支援者の協力によりXで公開したほか、noteで販売を行い、被害者への弁済へ充てているという。
世間を騒がせた人物の有罪確定にネット上では本人を批判するコメントも見られるが、社会批判に結びつける声も少なくない。
《これって何がダメだったんだっけ? 現代の投げ銭で生活してる人らと何が違うの?》 《なら貢がせるホストも逮捕しろよ。水商売廃止にしろ》 《ホストで女性を騙してる人もみーんな刑務所に入れようよ》 《キャバ嬢とどう違うのか分からん》
このほか《8年も入るの?!!ちょっとびっくり》《性犯罪や危険運転より重いって》《ちょっと厳しいなあ。男の出した判決》といったほかの犯罪と比べる声も。
こうした声が向けられる理由を前出の記者が語る。
「りりちゃんの判決に関しては、男性の被告よりも年数が少ないのではといった批判が向けられる一方で、“重すぎる”といった声もあり賛否両論を巻き起こしました。彼女の場合、自身でお金をだまし取っただけでなく、マニュアルを販売し詐欺の教唆を行い、多額の金銭を得ていたにもかかわらず申告を行わなった脱税行為も行っていました。複数の罪状があるので、妥当な判決でしょう」
頂き女子りりちゃん事件をめぐる議論は今後も白熱しそうだ。