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ー フィギュアで進む“ファン離れ”

 

フジテレビ、頼む! フィギュアスケートの世界選手権の放送権を今すぐNHKに譲ってくれ!》 《フィギュアの放映権、NHKに譲渡してくれないかしら》

 フィギュアスケートのファンから悲痛な声が上がっている。

フィギュアで進む“ファン離れ”

「今年3月に開催される『世界フィギュアスケート選手権』の地上波放映が不安視されています。毎年、フジテレビが地上波で放送していて、来年のオリンピックに向けた重要な大会なのですが、今の状況のフジテレビでは放映できないのではないかと……」(フィギュアに詳しいライター、以下同)

 実際、フジテレビ主催で2月に行われる予定の『日本大相撲トーナメント第四十九回大会』は、協賛企業の辞退が相次ぎ、テレビ放送中止に追い込まれている。

「実はいま、フィギュアスケート界はファン離れが起きています。決定打になったのは羽生結弦さんの引退。ここでライトなファン層は離れ、さらに昨年、宇野昌磨さんが引退してしまい、“フィギュア黄金期”の最後の一人がいなくなりました。

 フィギュアスケートの世界にこれまで絶えずにいた、浅田真央さんや高橋大輔さんのようなスター選手が、今はひとりもいないんです。実力は十分にあるのですが“華”がない」

 競技の人気がなくなれば、スポンサーが撤退し興行収入も減少、露出も少なくなる。すると当然、フィギュア選手を目指す子供も減り、選手層が薄くなる。そして将来、五輪でメダルを取れるような選手を輩出できなくなる……という状況に陥る可能性があり、これは競技全体の“危機”だという。

「このタイミングでもし“地上波放映なし”となったら、フィギュアのファン離れがますます加速してしまいます。羽生さんのようなスター選手がいれば、たとえフジが放映権を手離しても、実績のあるTBSあたりが手を挙げてくれそうかなとも思うんですが……。いちフィギュアファンとして、無事に地上波で放映されることを切に願っています」

 思わぬ方向から、“羽生引退”の追い討ちをかけられそうになっているフィギュア業界。中居正広の女性トラブルから生じたフジテレビ問題の余波は、あらゆるところに及んでいるようだ。