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ー 月曜だけ断食をするとみるみる体重が……
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ー 断食明けの食事が胃腸の機能を高める

食事に気をつけているつもりなのに体重が減らない、じわじわ増えるという人は、思っているより食べすぎていることがほとんど。そこでおすすめなのが食事をしない“不食日”を設けて胃腸を休める断食です」

 と話すのはダイエットに詳しい鍼灸(しんきゅう)師の関口賢さん。

月曜だけ断食をするとみるみる体重が……

「本来、胃の大きさは握りこぶし1~2つ分程度。通常は1回の食事でその程度の量を食べれば満腹感を得られますが、食べすぎが続くと胃は大きくなって通常の量では満足できなくなります。

 食べすぎれば消化にばかりエネルギーが使われ、胃腸の吸収・排出の機能が低下。食べているのに栄養不足の状態に陥り、身体はさらに栄養をとろうと過食傾向に。胃腸は休む暇がないどころかフル稼働しても消化が追いつかず、胃腸の詰まりを引き起こします」(関口さん、以下同)

 排泄(はいせつ)が滞れば腸内環境が悪化し、免疫力が低下。血流が悪化して全身に栄養が行き渡らず、代謝も下がって体重の増加を招いてしまう。

 そこで関口さんが推奨するのが、胃腸を休めて胃を適正サイズに戻す、週の初めの月曜日だけ頑張る断食だ。

「1週間を1サイクルとして、4サイクル続けます。週の始まりの月曜日は胃を休めるために断食をする不食日、火曜日から金曜日は休めた胃を少しずつ回復させる良食日、週末は食べる楽しみを味わい、身体の変化を実感する美食日と名づけています。

 月曜だけ断食は24時間や30時間続ける方法もありますが、身体に負担がかかり、続けにくい。おすすめは月曜日のうちの8時間のみを断食すること

 不食日の夕食をスープだけにして翌日の朝食までの8時間、胃を休める方法だ。

「身体の修復・回復力を高めることができます。体重・体脂肪率は適正だけど顔色がさえない、疲れがとれないなど原因不明の不調を抱える人におすすめ。夕食のスープは、野菜をはじめとした消化に時間のかからない食材を使うようにしましょう。

 消化に時間がかかるお肉や魚は避けて、就寝の1~2時間前に夕食をとる場合は、だしをとったスープに。かつお節や昆布に含まれる成分が身体の働きを助けます。市販のだしパックや即席みそ汁も便利です」

 さらに効果を感じたいなら16時間の断食にチャレンジ。不食日の夕食を抜いて翌日朝まで断食を続ける。胃を空にする時間を長く保って脂肪燃焼スイッチがオンになるので、最近体重が増えた、腰に肉がついた、など急な体重増加に悩む人向けだ。

食べすぎチェックリスト
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