2025年3月18日の開幕を前に、まもなく帰国予定の大谷翔平。“凱旋試合”とあって、日本ではすでにフィーバーが始まっている。
日本で初めて“ドジャースの大谷”としてプレー
「3月6日から東京の渋谷に期間限定でオープンしたメジャーリーグの公式ショップには開店前から長蛇の列ができていました。
開幕戦の観戦チケットも入手困難。高額で転売されていましたが、公式サイトで注意が呼びかけられると、3月7日には複数枚のチケットを無効にしたとの情報も発表されました」(スポーツ紙記者、以下同)
“ドジャースの大谷”としては、初めて日本でプレー。ここまで順調に調整ができているようだ。
「日本時間3月1日、今年初のオープン戦の1打席目でホームラン。3月7日の試合では2安打を放つなど、4試合連続安打と今年も打撃が期待できそうです。今年は投手としても復帰予定。キャッチボールは継続して行っていますが、状態を見ながら慎重に二刀流の復活を目指しています」
昨シーズンは、54本塁打59盗塁を記録。史上初となる“50-50”を達成。ドジャース移籍1年目でワールドシリーズ制覇にも大きく貢献した。2025年はどんなシーズンになるのか。
ドジャースでは初めてのマウンド

メジャーリーグ研究家の友成那智さんに聞いた。
「投手としての復帰は5月くらいになるので、それまでは昨年と同じく打者として出場することになるでしょう。打つほうでは、ホームラン44本。盗塁は昨年に左肩をケガしたことやピッチングも考慮すると、15から20盗塁くらいになるかと。
昨年は1番が多かった打順ですが、投手として投げてからすぐに打席に立つのは大変なので、登板する日は2番で起用されるかもしれません」
2年ぶり、ドジャースでは初めてマウンドに上がることになるが、投手としてはどれほどの成績が期待できるのか。
「ドジャースと同地区の他球団の戦力を比較すると、レギュラーシーズンは100勝以上の独走で地区優勝をすると思います。チームとしても大谷選手がポストシーズンのある10月にピークを持ってこられるように計算していて、5月に復帰、6月から本格的にローテーションに入ることになるでしょう。20試合前後の登板で11勝くらい。
総合的に評価して選手の貢献度を表す指標で、MVP選出に大きく関係する“WAR”は投手で2.5、打者として6.0で、合わせて8.5。8.0を超えればMVP級なので、今年もMVPになるでしょう」(友成さん)
ホームランや盗塁が減ってしまうが、投手での活躍も合わせて今年もMVPと予想。