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ー 《働く気ないじゃん》

 3月15日、プロ野球・埼玉西武ライオンズの佐藤龍世が、3軍に合流したことがわかった。2024年シーズン、1軍での活躍ぶりが目立っていた佐藤の下落は衝撃を与えた。

「佐藤選手が3軍落ちしたのは、“寝坊”が原因です。日本ハムとの2戦を終えたあとの6日、酒に酔い、宿舎ではない別のホテルに泊まり女性と共に一夜を過ごしたようです。さらに、7日には札幌から静岡に移動予定でしたが、定刻になっても空港に現れず、チームの移動便に乗れなかったのです。その失態が今回の引き金となりました」(スポーツ紙記者)

 西口文也監督は「寝坊したから3軍に落とした。それだけです。危機感がないというか、現状で自分がどういう立ち位置にいるのか考えてほしい」と佐藤へ激怒。

《働く気ないじゃん》

 さらにネットでも、ファンから呆れ声が集まった。

《ただの寝坊ならともかくこんな事情があったとは、そら三軍だわ》 《これほんとならもう野球しない方がいいよ。働く気ないじゃん》 《ライオンズ問題児多すぎやろ笑笑》 《ハムから追い出された理由よく分かった》

 実は、佐藤の素行の悪さは、2020年10月に道路交通法違反で“懲役3か月、執行猶予2年”の有罪判決が下されるなど、今までも指摘されてきた。さらに、以前所属していた北海道日本ハムファイターズ時代、宮崎で行われた『フェニックス・リーグ』では、ライトフライを打った後一塁まで走らず、ベンチに戻るという場面があり、新庄剛志監督を怒らせた過去がある。

 しかし、そんな傲慢なパフォーマンスの裏で彼の打たれ弱さは過去に見受けられていたと、前出・スポーツ紙記者は指摘する。

「佐藤選手は大学4年生の時、北東北大学春季リーグ戦で全く打てなくなるという壁にぶち当たったんです。当時、監督を務めていた豊田圭史監督から『結果を出せ』と常々叱咤激励があったものの、佐藤選手は、周りの選手がボール拾いをする中グラウンドでヤンキー座りをして監督を威嚇。反抗的な態度を取るようになったことを後のインタビューで語っていました

 プレッシャーに向き合う弱さが垣間見えたエピソード。気弱な一面を持ち合わせる彼には、プロの重圧は重すぎるのだろうか。

「2022年には、山田遙楓選手との交換トレードで西武に移籍した佐藤選手。2024年には、自己最多の93試合に出場し、72安打、7本塁打、34打点と好成績を残しました。しかし、その踏ん張りの裏で、今回またもや明るみに出た素行の悪さ。誰かにすがりたいという気持ちの現れだったのでしょうか。根本にある彼の打たれ弱さは、まだまだ変わらないのかもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

 周囲からの信頼も3軍落ちのようだ。