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 更年期障害についてまことしやかに言われていることは、本当なのか? 更年期ならではの素朴な疑問について、うわさの真偽を『いけした女性クリニック銀座』院長・池下育子先生に伺った。

Q 初潮年齢が遅かったのですが、更年期の症状が出るのも遅いの?

A 初潮年齢とは直接関係ないでしょう

「更年期の症状は単純なものではなく、体調、メンタル面、環境面が複雑にかかわってくるもの。初潮年齢が遅かったからといって、更年期の訪れるのが遅れるということは基本的にはないはず。もちろん、初潮年齢が早いと更年期も早く訪れるということもまずありません」

Q 更年期障害の症状はいつまで続くの? 閉経したら終わる?

A 閉経後プラス5歳の55~56歳がひとつの目安

「閉経して5年くらいで身体がホルモンの変化に慣れ、落ち着いてくることがほとんど。日本人女性の場合、閉経は50歳前後なので、だいたい55~56歳くらいがひとつの目安。なお、閉経が遅いと、更年期の症状もそれだけ長引くということはまずないので安心して」

Q 母親の更年期の症状がそのまま娘にも遺伝しちゃうって本当!?

A 必ずしも母娘間で遺伝するとは限りません

「たしかに母娘では体格や体質、食べものの好みなどは似ていることが多い。でも、その一方で価値観や現在の家庭環境などはそれぞれ違うもの。姉妹がいても更年期の症状が違うことからもわかるように母娘の間で症状が遺伝するということはまずありません。逆に母親に更年期症状がなかったからといって安心するのもダメ」