小林武史といえば、古くはサザンオールスターズや小泉今日子の作曲や編曲を手がけ、昨今でもMY LITTLE LOVERやレミオロメン、一青窈のプロデュースを担当するなど、日本を代表する音楽プロデューサー。
「特にミスターチルドレンの桜井和寿さんとはバンド活動以外にも、よきビジネスパートナーとして、お互いを尊敬し合っていました」(前出・レコード会社関係者)
そんな“最強タッグ”が、ここにきて解消とはいったいどういうことなのか。
「小林さんが“農業ビジネス”に傾倒しすぎるあまり、桜井さんがついていけなくなったことが一番の原因のようですね」(芸能プロ関係者)
’03 年に桜井、坂本龍一らとともに環境プロジェクトへの非営利融資機関『ap bank』を設立。翌年には運営資金や融資金を集めるために『Bank Band』を結成し、CDをリリースしたりライブを行ったりと精力的に活動を行っていた。’
「2005年には、無農薬野菜などを使用した飲食業をスタートさせるため『株式会社クルック』を立ち上げ、2010年からは農業をするための会社も発足。千葉県木更津市に30ヘクタールの農地を購入し、大々的に野菜づくりを始めました」(経済誌記者)
確かにこれだけいろいろな仕事をしていたら、本業である音楽への時間を捻出するのもひと苦労だろう。どんどん農業にのめり込んでいく彼に危機感を覚えていたのが、ほかでもない桜井だった。
「2011年の東日本大震災以降、小林さんは『ap bank』の活動をより精力的に行うようになった。桜井さんは再三にわたって、“あなたはビジネスマンじゃない。ミュージシャンなんだ。早く目を覚ましてほしい”と訴えかけたそうですが、彼は聞く耳を持たなかったそう」(小林の知人)
そんな折、衝撃的な事実が発覚する。
「『クルック』がプロデュースしていた飲食店は、ここ数年で2店舗が閉店するなど決してうまくはいっていません。その赤字は桜井さんに内緒で『ap bank』やミスチルで稼いだ収益で補っているそうなんです」(前出・知人)