’92 年スタートの『十津川警部シリーズ』や、’02 年からの『世直し公務員・ザ公証人シリーズ』(ともにTBS系)など、実力派らしい息の長い作品が並ぶ。
‘70 年に渡哲也の弟として東映からデビュー。鋭い眼光と端正な顔立ちで、一気に人気スターの仲間入りを。
「当時、東映の社長だった岡田茂さんが渡瀬さんに会い、一目惚れ。電通に勤務していたエリートサラリーマンの彼は、芸能界に興味がなかったものの、岡田社長の熱意にほだされ東映に入ることに。ただ、いきなり主役デビューの渡瀬さんに、嫉妬もあってか、血気盛んだった東映の役者たちが因縁をつけ、ケンカになることも。でも、彼はいつも、全員をのしちゃう(笑い)。ケンカが強かったから、先輩の松方弘樹さんや梅宮辰夫さんたちは、“冗談でもケンカにならないようにしていた”って話すくらいでしたよ」(芸能レポーター・石川敏男氏)
若きスター時代に“芸能界最強伝説”を誇っていた渡瀬だが、実は今年6月、自慢の強靭なボディーに異変が……。
「今秋に放送予定の『タクシードライバーの推理日誌』(テレビ朝日系)の撮影中のこと。クランクイン直後は、久々に顔を合わせるスタッフも多く、笑顔がこぼれていましたが、日程が終盤に差しかかったころから、少し顔色が悪く映り、疲れがたまっているのかなと、みんなで心配していたんです。それから数日して渡瀬さんの体調不良から撮影が中断したんです。ただ、翌日には撮影が再開され、ホッとしたものでした」(現場スタッフ)
現場に戻って来た渡瀬は、撮影終了後、笑顔で楽屋に引き上げていたという。
「スタッフにも“もう大丈夫だから”とおっしゃって、淡々と撮影をこなし、無事にクランクアップを迎えられました」(別の現場スタッフ)
しかし、撮影中止から翌日再開までの短い時間で、渡瀬は大きな決断を下していた。
「渡瀬さんから、“ちょっと熱があって体調が悪い”という申し出があったのは、6月20日のことでした。念のためにと都内の総合病院に向かったんです。診察の結果は“肺炎”でした。医師からは“すぐに入院するように。4、5日間は安静が必要です”と。ところが、渡瀬さんは“スタッフに迷惑はかけられない”と言って、その夜だけ入院し、翌日には強行退院していたんです」(テレビ局関係者)
入院について所属事務所に問い合わせると、
「その件については、お答えすることはありません」
ただ、脳梗塞を患った過去もあるだけに、渡瀬の体調を心配する声も。
「撮影中には、つらそうなそぶりも弱音もはかないので、そんなに悪い状態になっているとは思いませんでした。さすが、昔気質の渡瀬さんですよ」(前出のテレビ局関係者)