今月2日、自宅マンションで覚せい剤を所持していたとして、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、元プロ野球選手の清原和博容疑者が現行犯逮捕された。タレントとしても活躍していた人気者だけに、大きな波紋を呼んでいる。
2014年3月発売の『週刊文春』での薬物使用疑惑報道後、しばらく表舞台から遠ざかっていた清原。しかし、昨年からバラエティー番組やCMにも起用されるなど、薬物使用は“疑惑”で終わったと思われていたが……。
表舞台復活の理由をテレビ局関係者はこう語る。
「所属は個人事務所ですが、昨年から大手芸能プロと業務提携を結び、その芸能プロが清原を売り込んでいたんです。でも薬物使用疑惑が報じられた後だったので、当初は各局も起用に二の足を踏んでいる状態でした」(バラエティー番組プロデューサー)
しかし、露出を増やしていったのは、ある売り文句があったからだと続ける。
「“薬物疑惑があるので、厳しいです”とその芸能プロのスタッフに伝えると、“尿検査の診断書もある。薬物使用は絶対にない”と、その診断書を見せるんです。そこまで強く言われたら、“少なくても今はやっていないのかな?”と思いますよね。それで起用する番組が増えていったんです」(前出のプロデューサー)
そんな経緯もあり、昨年の大ヒットドラマ『下町ロケット』(TBS系)では、清原のキャスティング案もあがっていたとスポーツ紙で報じられた。TBS関係者はこう語る。
「『金スマ』で起用後、すぐに報道部から“あいつはクロだから絶対に使うな!”と忠告が入ったそうです。でも『金スマ』が高視聴率だったこともあり、その忠告を無視して起用する番組はいくつかありました。上層部も最悪、バラエティーならカットできると目をつぶっていたみたいです。でも人気ドラマ『下町ロケット』で起用に動いていると聞きつけると、大慌て。“局を代表する作品が映像化できなくなったらどうするんだ!”と、必死で止めに入った。結果、その判断が正しかったんですから、TBSは冷や汗ものでしょう」