「あー、桃ちゃん久しぶりっすーっ!」のセリフでおなじみ、昨年9月から超軽いキャラでauの三太郎CMに加わった鬼ちゃん。退治されるどころか、その愛嬌で仲間になるというものだが、鬼ちゃんを演じている菅田将暉が今、世間の注目を集めている。'09年デビューで数多くの映画やドラマに出演しているが、なぜか知名度が低かった。
「鬼ちゃんがキッカケで興味を持ち、調べたら、たくさんのドラマで見たことがありました。同一人物だと気づかなかったです」(菅田のファン)
菅田は次世代の“カメレオン俳優”とも言われる演技派。作品に合わせて役を作り込むので、別人に見えてしまう。
「『共喰い』は父から暴力的な血を受け継いだことに悩む高校生、『闇金ウシジマくんPart2』は暴走族のバイクを盗み窮地に陥るヤンキー。『海月姫』はもっとすごい。体重を15キロ以上減らして女装男子を演じ、本当の女の子に見えました」(映画ライター)
月9『ラヴソング』でも、その“カメレオン”ぶりを発揮しており、芸能レポーターの川内天子さんも、演技力に太鼓判を押す。
「正統派のイケメンというよりは、個性的で整った顔立ち。顔で、というよりも演技力で勝負している感じでしょうか。小手先の演技ではなくて、味のある深い演技ができる若手俳優は、菅田くんのほかにパッと浮かびませんね」
今年は『エランドール賞』新人賞を受賞し、1月公開の『ピンクとグレー』を皮切りに『セトウツミ』『何者』『デスノート Light up the NEW world』など9本の映画の公開が決まっている。しかし、超売れっ子なのに名前を覚えてもらえないのが悩みという。
「ファンレターの3割は名前が間違っているとバラエティー番組で明かしていました。菅田将暉は芸名ですが、“菅田”は本来、“すだ”と読まないし、“将暉”の“暉”の字が難しい。読めない人は“鬼ちゃんの子”って呼んでいますよ」(テレビ誌ライター)