『週刊女性』が産声を上げたのは1957年。60周年を記念し、今だから話せるスクープの裏側をお届けする。’91年当時、人気絶頂だったトレンディ俳優の石田純一に起こった”隠し子”スキャンダルとは──。

石田純一の隠し子騒動をスクープ(『週刊女性』1991年10月22日号)

 ’91年当時、爆発的に売れ始めた石田は、今でいう星野源をはるかに超える人気者。長かった下積み時代の末に得た“ナンバーワン・トレンディー俳優”の名をほしいままにしていた。スクープに至った経過はこうだ。知人との情報収集を兼ねた飲み会に参加したK記者は、とある噂を聞く。

「石田純一に高校生の息子がいる」

 当時37歳、売れっ子の石田がまさか……。

 K記者はそこから独自に取材を始める。周辺への聞き取りをし、大宅壮一文庫で過去のインタビューを読みあさり、学生時代の大恋愛を知る。そして、ついに彼のかつての妻と子どもを発見。世の中を大きく騒がせるニュースを発信することとなった。

「記事が完成してから世に出るまでも石田側からの圧力があり大変でした。しかし当時の芸能デスクが“本人を傷つける記事を書くわけじゃないから”と一歩も引かず守ってくれた。

 結果的に言えば、その息子は『いしだ壱成』としてデビューし“フェミ男”の代表として成功するので、いい話におさまったのですが……」(K記者)

 火のないところに煙は立たない。不倫や熱愛スキャンダルはいかに火元を探してネタの裏づけを取るか、記者の力量が試される。

「基本は人脈、情報源が命。石田のネタ元は今も明かせませんよ」(K記者)