梅宮アンナ
13日放送の「バイキング」(フジテレビ系)にて取り上げられた、タレント・梅宮アンナさんの独自の育児論が波紋を呼んでいる。梅宮さんの育児姿勢に対し、同番組の司会を務める坂上忍さんをはじめ疑問を呈する声が多いなか、意外にもフィフィは……。

「私は梅宮アンナさんの育児姿勢を否定はしない」

 “中学生の娘と別居”“母乳をあげない”“娘に料理を作らない”といった梅宮アンナさんの育児姿勢に、批判的な方の気持ちもわかります。

 だけどその批判の根底には、日本の風潮として根強くある男尊女卑、女性の役割の押しつけの意識があるんじゃないかと、まず感じました。

 梅宮さんの育児姿勢は、いわゆる“いい母親像”には当てはまらないかもしれない。だけど、そもそもその“いい母親像”自体、男尊女卑の考え方に基づいたものですよね。その“いい母親像”に当てはまらなかったからといって、一概にいい母親ではないとは言い切れないんじゃないでしょうか。

 ここでは今回番組内で取り上げられていた梅宮さんの育児論のなかから、最初に挙げた3点について少し考えてみたいと思います。

 まず、中学生の娘と別居しているということですが、私は子どもが必ずしも親と住む必要はないと思います。

 梅宮さんがどうなのかはわかりませんが、少なくとも世間のシングルマザーたちは、誰もが養育費をもらえる環境ではありません。子どもを育てるために、責任を果たすために、いっぱいいっぱい働かなければならない。常に子どもと向き合っていることができないわけです。

 そうした状況においては、必ずしも子どもと一緒に住むという選択だけが、子どもに向き合う道ではないと思うんですよね。

「母乳をあげないこと」についての批判に疑問

 続いて、母乳をあげないという点です。これについては、私も直面した問題です。私の場合、母乳がなかなか出なかったので。

 だけど近年では、紙おむつも粉ミルクも、昔と違ってかなりクオリティが高いです。それゆえ母乳だけでなく、粉ミルクで育てるという選択肢も十分にあり得るわけです。育児を取り巻く環境が良くなってきているわけですから、そこには甘えていいと思うんですよね。