6位は、平成生まれ最初の関取でもある新大関の高安。

「親思いで、とてもご両親と仲がいい。東京場所だと、いまでもご両親が車で送り迎えしていますよ」(山根)

「力士には珍しく有言実行の人。あまり“優勝します”など直接的なことを言わない力士が多いですが、高安関はメディアに対して、目標をはっきりと口にすることが多いですね」(佐藤氏)

 漫画『ワンピース』が大好きで、部屋には全巻がそろえられているという。

 7位にランクインしたのはアクロバティックな相撲で人気急上昇中の宇良。塩をまく量がとても少ないことが有名で、ネット上では“パスタをゆでるときに使う量より少ない”と評判(?)だ。

「本人が言っていましたが、指の第1関節くらいまでしか持っていないそうです」(山根)

 リアル『くまのプーさん』のような可愛い顔も人気の要因のひとつだが、黄色好きではなく、遠藤と同じピンク好き。

「お母さんが好きな色らしく、ピンクのタオルやかばんなどを使っていますよ」(スポーツ紙記者)

 ちなみに、中学時代の文化祭でバック転などアクロバティックな出し物をした際の“芸名”は、『スマイリー宇良』だった。

 回転して相手力士を攪乱“くるくる舞の海”など、トリッキーな取組の多かった“技のデパート”こと舞の海は8位に。

「現役時代、朝帰りをくり返していたので、ついたあだ名が、本名からとった“夜明けの秀平”。でも、朝まで飲み歩いてばかりいたわけではなく、のちに結婚する奥さんの家によく泊まっていて、朝に帰ってくることが多かったことが由来です」(佐藤氏)

 現在は、解説者として相撲に携わる舞の海。

「解説者になる前は、きちんとした言葉で相撲を伝えようと、話し方教室に通ったそうですよ」(佐藤氏)

 9位は、現役力士有数のイケメンとして人気の勢。

「勢関といったら歌。何度も直接、歌声を聴いていますが相撲甚句などバツグンで、本人が“相撲をやっていなかったら、歌手になりたかった”と言うほど。イケメンな佇まいもカッコよく、江戸時代の侍みたいですよ」(佐藤氏)

「歌のなかでも特に演歌が大好き。実家が寿司店のため、小さなころから有線放送で流れてくる演歌を聴いて育った。先代師匠(元関脇・藤ノ川)から部屋に勧誘された際には、“大好きな山本譲二さんに会わせてあげる”と口説かれたそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 滑り込み10位は、昭和の名横綱で、引退後は相撲協会の理事長を務めた北の湖関。亡くなったのは、'15年11月20日だった。

「ファンに対しても、とても気さくで優しい方でした。亡くなった直後の'15年の冬のボーナスは、日本相撲協会の全力士、そして全職員が、前の年と比べて3割ほどアップしていたんですが、それは北の湖理事長の遺言があったから。“相撲人気も盛り上がってきたところだから、もし俺に何かあったら、(給料の底上げを)頼むぞ”と、関係者に伝えていたそうです」(佐藤氏)

 顔だけ見れば仏頂面がよく似合う怖~い感じだけど、最期まで大相撲と、それに関わるすべての人を気にかけていた。身体以上に大きな心を持った横綱だった。