ユースケがバディと認める“天才子役”
悦ちゃん役の平尾は、『ぼんくら2』などに出演し、天才子役として話題に。子役は、大人よりもNGが多いといわれるが、大人がNGを出しても平尾は出さないという。
「非常に安定感があります。大人がアドリブを仕掛けて毎回、違ったお芝居になっても、同じ演技をしています」
平尾の落ち着きぶりに太鼓判を押す、家富未央プロデューサーは、
「ふだんは子どもっぽいところもありますが、スタジオに入ると頼りがいがあります。ユースケさんも“悦ちゃんをとても頼りにしている。娘というかバディとして完全に信頼しています”と、言っていました。
そして、碌さん親子と住み込みのばあや(大島蓉子)との絶妙なかけ合い芝居にもご注目ください!」
令嬢・カオルの豪華衣装も必見だ。碌さんの見合い相手のカオルは超絶美人。大富豪のご令嬢だから、衣装もとってもビューティフルなのだ。
「当初、用意した衣装が地味な感じだったので、監督の意向もあり、すべて仕立てることにしました。1話の中でも3着くらい出てきますし、同じ服は2度と着せていません。石田ニコルさんだからこそ着こなせる華やかな衣装もお楽しみください」(落合CP)
主題歌が物語の小道具になっている
高齢者にとっては、ちょっと懐かしく、若い世代にはレトロ感がシックな今作。ジャズっぽいBGMもおしゃれ感を醸し出しているが、注目ポイントは、ラストにかかる、オリジナルの主題歌『パパママソング』。出演者がみんなで歌うミュージカル調になっている。
「原作同様、この曲がドラマ全編にフィーチャーされていきます。『パパママソング』をめぐって泣いたり笑ったり。今後は、碌さんがこの曲を作りだしていく物語、この曲から生まれていく物語を描いています。エンディングの曲が小道具になっているというのが今作の醍醐味といえます」
昭和のドタバタ感が楽しく、携帯電話のない時代の恋は、懐かしかったり、新鮮だったりする。
「みんなが、それぞれ恋をしていく今作は、恋愛讃歌になっています。揉め事や自分が傷つくことを恐れ、直接しゃべらずにメールでノックする現代ですが、碌さんの時代は、手紙くらいしか通信手段がない。だから、会いに行くんです。直接的な人間の触れ合い、特に恋愛は裸と裸のぶつかり合いがいいところです。ご覧になって、心の中にある恋をする気持ちをかきたてていただけたらいいですね」