人気のある舞台で、圧倒的な存在感を放つ北村諒和田雅成。2人が出会ってから、気の置けない関係になるまでのこと、お互いへの思いを教えてもらった。

 

──初めて会った年から、舞台『刀剣乱舞 虚伝 燃ゆる本能寺』や舞台『ホイッスル! BREAK THROUGH-壁をつき破れ-』など、3回の共演を果たし、役としての絡みも多かったふたり。プライベートでも仲がよく、ディズニーリゾートでの撮影(ふたりのディズニーガイド記事はこちら)でも、ずっと笑顔でリラックスして楽しんでいた。お互いを「まーしー(和田さん)」「きたむー(北村さん)」と呼び合うふたりの出会いは?

和田 去年の3月、僕がきたむーの舞台を観劇した際に、楽屋へあいさつに行ったのが初めての顔合わせになるのかな。そのときは、『刀剣乱舞』で一緒になることがわかっていたから、顔を出させてもらいました。

北村 そこから、共演が続いてるね。なんだかずっと一緒にいるような気がするんだけど(笑)。

和田 実際、いるんだよね。特に去年の年末あたりから、5か月くらい現場が一緒だったりもして。

北村 ホント、家族と同じくらいの勢いで会ってるね。

和田 きたむーのことは、もともと舞台などで見ていて、顔がきれいな人だなあと思っていました。でも実は僕は会う前から、そのうち共演するんだろうなって、なんとなく感じてました。そういう勘がわりと働くほうなんですよね。

北村 怖いわ(笑)。僕も会う前から、役者仲間を通じて、まーしーのことは聞いてました。関西出身で、おもしろい役者さんがいるよって。

左から和田雅成、北村諒 撮影/伊藤和幸
左から和田雅成、北村諒 撮影/伊藤和幸

──舞台『刀剣乱舞 虚伝 燃ゆる本能寺』で初めて共演して、役者としてのお互いの印象はどうでしたか?

北村 まーしーは、とにかく役に対して真摯(しんし)に向き合う印象です。殺陣(たて)のシーンも多かったのですが、ストイックに徹底して動きを磨きこんでいました。

和田 そんなふうに思ってたんだ、なんかテレるわ(笑)。きたむーは、自分が表現したい芯のような部分をしっかり持っていて、それが演技に現れているような感じがします。魅せたいところ、キメたいところで、ばしっとその芯を見せて、それがやたらカッコいい! 役者として尊敬しています。

北村 そうして互いにいい印象があったからか、打ち解けるのも早かった。すぐにふたりでご飯に行くようになりましたね。

和田 ご飯といえば、初共演でとにかく気になったのが、きたむーのお昼事情なんですよ。もう、毎日ファストフードばっかり食べてて、心配になって……。しまいには僕もちょっと怒りましたね。もっと栄養バランス考えようよ! って(笑)。

北村 そうそう。それ以来、なぜかご飯の報告義務ができちゃった。報告しなきゃいけないから、サラダとかも食べるようになったという(笑)。

和田 ランチに関しては、僕がきたむーのお母さんポジションです。

北村 ていうか、まーしーは実際にうちの母親とも会ってるしね。僕の舞台を母が見に来てくれて、その後にまーしーも誘って、母も一緒にご飯食べたよね。

和田 その節は、大変お世話になりました(笑)。きたむーは最初から僕に対してフランクに接してくれていて、学年としては先輩なのに「敬語つかわなくていいから」って言ってくれて。おかげで僕もきたむーの前では自然体でいられます。

北村 まーしーはいつも明るくて、僕が深く考えずに口にした言葉にも的確にツッコんでくれるので、会話が楽しいですね。いつも元気をもらっています。