――『刀ミュ』は海外公演もありましたし、印象深いオフの出来事は?

荒木 中国公演に行く前に、思い出し稽古をしたんですよ。その後、別の舞台の稽古が入っていた(崎山)つばさ以外の5人でご飯を食べに行って。つばさがそれをSNSで見て、うらやまし過ぎたらしくて。中国に入った日の夜に「俺だけ行けてないじゃないですか!」って、俺ともっくん(太田基裕)の部屋に言いにきて(笑)。

荒木宏文 撮影/森田晃博
荒木宏文 撮影/森田晃博
すべての写真を見る

財木 それで、ホテルのレストランみたいなところにキャスト6人で行ったんですよね。その時間がけっこう面白かった(笑)。

荒木 もう中国語わかんないし、メニューも何にもわかんないし、どうしようもない状態で。メニューも読めないけど、勘でみんな1品ずつ頼んで。

財木 とりあえず、全員違うやつを指さして。「これワン」みたいに。「ワン」さえもぜんぜん通じなくて、もうほんとにジェスチャーで頼んで。それで、出てきたもの3つぐらいは、お茶とか炭酸のジュースとかだったんですけど……。あとの3つが落花生と……。

荒木 フルーツの盛り合わせと、キュウリみたいなやつが出てきて(笑)。

財木 全員ドリンクがくると思ってたから、このおつまみたちはお通しなんだと思ってて。でも一向にこないから、ああ~、俺らが頼んだのはこれなんだって(笑)。その後、スパイゲームやって……。

荒木 お芝居のワークショップでやるような、犯人当てゲームみたいに遊び感覚でできるお芝居の稽古があって、それをみんなでやろうってなって。

財木 それで3時間くらい盛り上がってましたよね。

――どういうふうにするゲームなんですか?

荒木 ひとり指令を出す人がいて、まず、その団体の中でスパイを決めるんですね。みんなに目を閉じてもらって、肩をたたかれた人がスパイで、ミッションを与えられるんです。で、そのミッションを時間内にクリアしなきゃいけないっていう。

財木 スパイへの指令は、例えば「脚のすね毛をバレないように抜く」とかね。それを何回も何回もやって(笑)。人狼ゲームみたいな感じですね。

――それは誰が強いんですか?

荒木 もっくん強かったですよ。見抜くのも強かったし、自分がスパイになったときにミッションクリアするのも強かったですね。

――一番弱かったのは?

荒木 俺じゃない?(笑)

財木 俺じゃない?(笑)

荒木 俺らダメですね(笑)。