韓国出身の大人気グループSHINeeが、日本デビューを飾って6年。9月には3年連続の東京ドーム公演(2、3日)と2年連続の京セラドーム大阪公演(23、24日)を行うトップスターへと成長した。メンバー5人それぞれが、ソロでも音楽や演技で才能を発揮。本誌、“初”撮りおろし&インタビューとなったキーくん(25)も、ドラマやミュージカルで活躍している。

 今回、彼が出演した最新・韓国ドラマ『番人(原題)』放送終了後のソウルで取材を敢行。流暢(りゅうちょう)すぎる日本語に驚きながらのインタビューになりました。

天才ハッカー役に挑戦

「もちろん力不足な部分はありますが、『番人(原題)』は自分として、とても満足度の高い作品になりました。僕が演じたギョンスは“天才ハッカー”。とても好奇心が旺盛でかわいくて、明るくて、純真な人物です。そして、過去に受けた心の傷に打ち勝つため、あえて明るく振る舞おうと努力しているキャラでもあります」

 シングルマザーの刑事・スジ、スジに好意を寄せる検事のウンジュン。引きこもってあちこちの道の防犯カメラを監視している少女・ボミ、その少女の足となって動く天才ハッカーのギョンス。そして、彼らを束ねるグループ“番人”のリーダーで検事のドハン。それぞれの理由で愛する人を失ったメンバーが、警察も検察もあきらめてしまった悪を裁いていく勧善懲悪エンターテイメント作品。

キー (SHINee) 撮影/廣瀬靖士
キー (SHINee) 撮影/廣瀬靖士

 演じたギョンスと似ているところを聞くと、

「……なにがあるかな?(笑)。基本的には明るいギョンスですが、ときどき、ものすごくまじめになります。そんなアップダウンの激しいところが僕に似ているかな。違うのは、彼は、状況に応じて後ろに退いたり、降りたりできるところ。僕は少し熱くなってしまうタイプなので……(笑)」

 天才ハッカー役だけど、キーくんはなんの天才?

これ天才って言うのかな? 初めて会った人が、どんな人かわかる才能があるみたいです。だから、新しいスタッフが入ってきたときに、仲よしのマネージャーが「どうかな?」って聞いてくるんです。「キーは、人を見抜く目を持っているから」って。なので、もしかしたら、そんな才能があるんじゃないかなって思っています(笑)。判断するのは、なんとなく雰囲気で」

 そんなにコンピューターに詳しくないというキーくん、キーボードの操作がぎこちなくみえないようにたくさん練習をしたのだそう。さらに、想像以上だったというアクションやカーチェイスのシーンにも挑戦。そして、お互いを意識するようになるギョンスとボミのラブシーンも♪

「撮影する前からシーンがあると聞いていたんですが、いざ、現実になったら、ちょっと恥ずかしくて想像ができなかったんです。そうしたら、ボミちゃんが“もっとロマンチックにやろう”って言ってくれて。おかげで、自然に演じることができました」