「10月から日曜日の朝の情報番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)がスタートします。メインキャスターを少年隊の東山紀之さんが務めることで話題になっていますね」(テレビ局関係者)
東山にとって、キャスターはこれが初挑戦。彼に限らず、近年ジャニーズタレントがこの方面に進出するケースが目立つ。『FNS27時間テレビ2017』(フジテレビ系)では、関ジャニ8の村上信五がビートたけしとともに見事な司会を披露していた。
「元SMAPの中居正広さんが、'95年に『サンデージャングル』(テレ朝系)でスポーツキャスターを務めたのが最初でしょう。'06年から嵐の櫻井翔さんが『NEWS ZERO』(日本テレビ系)、'10年からはNEWSの小山慶一郎さんが『news every.』(日テレ系)に出演。同年からV6の井ノ原快彦さんが『あさイチ』(NHK総合)、'15年からTOKIOの国分太一さんが『ビビット』(TBS系)のキャスターになりましたよ」(前出・テレビ局関係者)
キャスターのほかに、バラエティー番組のMCとして活躍する例も増えている。
「『シューイチ』(日テレ系)ではKAT-TUNの中丸雄一さんがコメンテーター、『めざましテレビ』(フジ系)ではHey! Say! JUMPの伊野尾慧さんが木曜日のパーソナリティーです。彼らも将来的にはキャスター候補と言っていいかもしれませんね」(前出・テレビ局関係者)
“ジャニーズのタレントは歌って踊るもの”というのは、過去の常識になりつつある。
「CDの売り上げが激減し、ジャニーズタレント主演のドラマや映画も苦戦しています。新たな分野に進出せざるをえない事情もあるのかもしれません」(芸能プロ関係者)
アイドルマーケットの縮小傾向
『日経エンタテインメント』元編集長の品田英雄氏は、この流れの背景には音楽業界とテレビ業界の変化があると話す。
「CD売り上げのピークは20年前の'97年です。音楽業界の人気がなくなったことに比例して、テレビからも音楽番組がどんどん減ってきています。そのかわり、トークバラエティーや報道番組が増えています。
ジャニーズに限らず、状況の変化に対応しなければなりません。ジャニーズも昔はアイドルの事務所でしたが、所属タレントの年齢がどんどん上がっています。若い人が減っていますから、アイドルのマーケット自体も縮小傾向にあるんですよ。司会やニュース番組に進出していったのは当然の成り行きですね」
CD販売の減少をライブ活動で補うのには限界がある。
「1回のドームコンサートツアーで50万人以上のファンを集めることのできるSMAPが解散しました。現在、ジャニーズのグループで同規模の集客ができるグループは限られているので、ライブだけでは限界がありますよ」(前出・芸能プロ関係者)