巡業にゴミ箱は欠かせない
巡業にゴミ箱は欠かせない
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 代わりにやったのがゴミ箱作りと設置。お弁当や飲み物のゴミが大量に出るのが巡業。力士の支度部屋にも置くので、「これ、大関たちの部屋に置いてきて」と言われて、ちょっと興奮して置いたりもして(笑)。100個近いゴミ箱作りという、またすごい地味な作業を黙々とやった。

 さらにイスを並べ、マス席に一つずつ座布団を敷く。この座布団、さいたま場所のオリジナル! 巡業はこのオリジナル座布団を持ち帰れる(購入もできる)のが魅力。記念に毎年集める人もいるらしい。

表示はすべて行司さんの手書き
表示はすべて行司さんの手書き

 そうして最後に土俵に塩を盛り、お神酒をかけて土俵祭りも全員で行い、午後3時過ぎに作業は終わった。正直、くったくたでお昼のお弁当も食べられなかったぐらいだ。

 しかし、地味で大変な作業をしながらも全員が楽しそうだった。休憩時に聞けば、みなさん、お子さんが地元相撲クラブに通っていたり、その知り合いだったりで、ご近所のお母さんたちが多い。

土俵柄の座布団がかわいい
土俵柄の座布団がかわいい

 相撲が大好きで、話を始めると止まらない! かつての追っかけ武勇伝を披露してくれた元祖スー女さんや、相撲部屋関係者の方、みんな巡業を楽しみにし、それに関われることを喜んでいるのが伝わった。

 そうして翌日、いよいよ巡業が開催。満員御礼! 右を見ても左を見てもおすもうさん! 「いや、もう、どこ見たらいいんだかわからないね!」と、この日はお客さんとなった私と友人は、興奮して大はしゃぎだ。

 朝8時に開場、番付下位の力士たちから朝稽古をし、その後に取組があるが、そうした間中、会場のあちこちに力士たちがストレッチをしたり、力士同士でおしゃべりしたりしている。

 友人は玉鷲関に“突き押し”を教わる(?)阿炎(あび)関の様子を動画に撮って興奮している。私は9月場所は休場だった横綱・鶴龍がチューブでトレーニングする姿にひたすら萌える!