「続きモノは強い」というセオリーに崩す注目作品はどれ!?

2017年10月までにスタートする民放のゴールデン・シルバータイム帯の主な新作ドラマ15番組が対象。視聴率はビデオリサーチによる関東地区調べ。注目度は放映開始前に調査し、1位3pt、2位2pt、3位1ptで算出
2017年10月までにスタートする民放のゴールデン・シルバータイム帯の主な新作ドラマ15番組が対象。視聴率はビデオリサーチによる関東地区調べ。注目度は放映開始前に調査し、1位3pt、2位2pt、3位1ptで算出
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  では、事前の注目度と実際の初回視聴率、どれくらいの“差”があったのでしょうか? 視聴率順のランキングとセットで見てみましょう。

■この秋の民放ドラマ、初回視聴率ランキング
(視聴率はビデオリサーチによる関東地区調べ)

1位『ドクターX~外科医・大門未知子~』視聴率20.9% (注目度134pt)
2位『相棒 season16』視聴率15.9% (注目度59pt)
3位『陸王』視聴率14.7% (注目度39pt)
4位『コウノドリ』視聴率12.9%(注目度120pt)
5位『科捜研の女』視聴率12.3%(注目度31pt)
6位『奥様は、取り扱い注意』視聴率11.4%(注目度160pt)
7位『先に生まれただけの僕』視聴率10.1%(注目度69pt)
8位『監獄のお姫さま』視聴率9.6%(注目度51pt)
9位『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』視聴率9.0%(注目度53pt)
10位『明日の約束』視聴率8.2% (注目度35pt)
11位『今からあなたを脅迫します』視聴率 8.0% (注目度66pt)
12位『刑事ゆがみ』視聴率7.6% (注目度14pt)
13位『オトナ高校』視聴率 5.4% (注目度37pt)
14位『ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~』視聴率4.4% (注目度5pt)
15位『さくらの親子丼』視聴率4.2% (注目度15pt)

 シーズンを重ねた人気シリーズが上位を独占する結果に! とくに『ドクターX』は圧倒的な強さですね。

 完全新作としてトップ5入りしたのは、池井戸潤原作で前評判の高かった『陸王』のみでした。事前の女性視聴者の注目度は高くなかった反面、高い視聴率を獲得したのは、作風を考えると男性人気に後押しされたという見方もできそうです。

 同じく低い注目度とは裏腹に視聴率が高く出たのは『科捜研の女』。男性人気はもちろんのこと、シリーズモノの根強い人気が垣間見られた印象ですね。

 逆に、高い注目度がありながら今一歩視聴率が伸び悩んだのは、まさかの『奥様は、取り扱い注意』。2桁台という安定した視聴率ではありますが、トップ5からこぼれた結果になってしまいました。

 これらのことから、必ずしも事前の注目度と実際の視聴率は比例しないということがわかりました。とはいえ、事前の注目度も視聴率も、自分で見て面白ければ関係ないですよね。「これが好き!」というドラマを見つけるためにも、食わず嫌いは禁物! 今からチェックしても、きっと遅くないですよ!

<文 / 雛菊あんじ>