「池井戸さんが'12年に取材に来られて、そのときには構想が決まっていたそうです。こちらも商品(無敵)を企画していて、お互いに同時進行だったんです。
ですから実際には『無敵』が(陸王の)モデルなのではなくて、SNSなどでユーザーが決めつけてしまって拡散されているのが実情なんですよ」
本物の“陸王”をはきたい
のちに池井戸氏が小説『陸王』の連載を始めたのが'13年6月。そして『無敵』が発売されたのは同年9月と、“誕生”もほぼ同時。ネット上で勘違いしてしまうのも無理はないということだろう。
では“本物”の『陸王』をはくことはできないのだろうか。劇中でライバルとして描かれている『アトランティス社』が開発したシューズ『RII』は、TBSの公式グッズ販売HPにて50足限定で予約販売を受け付けている。これを製造したのはスポーツメーカーの『ミズノ』だ。
「『ミズノ』としてのブランド商品ではなく、あくまで『陸王』の中で登場するアイテムになっております。基本的にはTBSさんのネットショップのみの販売になります」(広報宣伝部)
実は番組に出てくる『陸王』も同社が手がけている。では、同様に販売もある?
「現状では特に予定はしておりません。『陸王』は、原作や監督のイメージに合わせて劇中用に作らせていただいたモデルです。もちろん、素材は陸上、マラソン、駅伝のトップ選手がはくシューズと同じものを使用していますが、実際に耐久テストや走行テストを行っているわけではないんですね。
(問題点がクリアになっても)『RII』同様にミズノ単独で(開発、販売を)決定できるものではなく、TBSさんとの兼ね合いもありますので……」(同・広報宣伝部)
ではTBSに聞いてみると、
「そのような予定はございません」
いよいよラストスパートをかける『陸王』はゴールまでどれだけ記録を伸ばす!?