「『わろてんか』の現場は、“遊びたがり”の人が多いんです(笑)。万丈目役の藤井隆さんは、顔と顔5cmくらいの距離で面と向かって変な顔しますし。突拍子もないセリフを言われたときは、もう耐えられなくてダメですね(笑)」

 “銭がないと夢もへったくれもない”と、うそぶき守銭奴のように見えるけど、とぼけた風貌が憎めないアサリを演じている前野朋哉(31)。ほかにも現場は“おもろい面々”ばかりのようで――。

本番でぶっ込んでくるのは風太(濱田岳)ですね。藤井さんはテストで試してから本番でやってきます。だから対策ができるんですが、濱田さんは本番でも別のアプローチで僕を試してくる(笑)。

 そのノリが『釣りバカ』みたいで、松竹映画のお正月系なんですよ。何かやったあとに僕と目が合うと“松竹だね”って(笑)。僕もやっていて面白いので、濱田さんに乗っかってその空気感で遊ばせてもらっています」

 そして、これから伝説のコンビ!? になるかもしれない相方・キース(大野拓朗)について、

「大野くんとは、共演するのが3回目なんです。しかも今回が一番期間が長くて濃い。友達に近い感覚なので、わりと何でも話すことができるし、相方を演じるうえでの安心感はありました。1回芸人になってみよう、と大野くんから提案してくれて、M-1にふたりで『潮干狩』というコンビ名で出場もしました